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2023年02月05日02:38

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たった1巻でも壮絶だった 『長恨』

日活の110周年を記念して、映画史の教科書に出てくるような作品群が大量にDVD/BD化されています。

その中の1品、『忠治旅日記』と『長恨』の2作を収録したBDを購入。
『長恨』を見ました。

1926(昭和元)年、日活大将軍撮影所。白黒(染色)・スタンダードサイズです。
もとは8巻の長編ですが、最後の1巻のみフイルムが現存しています。

【物語】(フイルムの大半が現存していないため、ラストのクライマックスのみ)
男(大河内伝次郎)は、愛する女と弟を逃がすため、自らが犠牲となる。
大量に押し寄せる敵を次々に斬り捨てていく男。しだいに疲弊していくも、「寄らば斬るぞッ!」と啖呵を切り続ける。しかし敵の大群はとどまらないのであった。

…1人の侍の決死の殺陣を、様々なカメラワークで大胆に、かつ繊細に撮った伊藤大輔監督の作品です。

これは凄い。97年前の映画ですよ。最後の1巻しか現存していないのが恨めしいほどのクォリティです。97年前にして、すでに頂点でしょう、これは。

どういう経緯で、この1巻だけが残ったのか。
残りの7巻のフイルムはどこへ消えたのか。
鮮烈にフイルムに焼き付いたダイナミックな映像は、失われた7巻分への想いを募らせるに充分な迫力を、今もって放ち続けています。

★★★★。
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