ミニシアターで、2本の新作映画を見て来ました。
●『PIG/ピッグ』
ニコラス・ケイジが奪われた豚を探すという、あらすじだけでもカオスな映画。
しかし評判はすこぶる良く、実際面白い映画でした。
【物語】
かつては著名なシェフだったものの、今はオレゴンの山中でトリュフを採って暮らしているロブ(ニコラス・ケイジ)。トリュフ探しの名人である愛豚とともに、世捨て人のような毎日を送るロブだったが、ある日何者かによって豚を奪われてしまう。
トリュフのバイヤーの青年とともに豚を探して、十数年ぶりに街へやってきたロブだったが…。
…これ、ニコラス・ケイジのベスト映画かもしれません。
深い哀しみを背負った男が、暴力ではなくて、かつての料理の知識や人脈だけで愛する豚を探すというのもいいし(この豚がまたかわいい)、映画の後半の調理シーンでは、料理人の叡智が滲み出ていて絶品です。
派手な演出や効果音もなく、淡々と進む物語に、すっかり魅せられました。
若いバイヤー役の青年も良かった。主人公のことを風変りで面倒な男としてしか見てなかったのが、次第に彼の人柄に惹きつけられていくのがいい。★★★★。
●『カンフースタントマン』
香港映画のスタントマンに焦点を当てたドキュメンタリーです。
サモ・ハン・キンポー、ユエン・ウーピン、ドニー・イェン、ツイ・ハークなど、香港映画にそれほど詳しくない自分でも知っている映画人たちのインタビューで構成されています。
ブルース・リーからジャッキー・チェンへの移行期や、ゴールデンハーベストの倒産、ショウ・ブラザーズのスタジオ閉鎖など、香港製アクションが衰退していく姿が寂しい。
どちらかと言うと、日本ではあまり知られていない60年代以前の香港映画に興味があったので、そちらに触れられる場面が少なかったのは残念。★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する