mixiユーザー(id:6337596)

2022年12月05日00:09

117 view

ティム・バートンよりもダーク 『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』

ギレルモ・デル・トロが原案・共同監督を手がけたストップモーション・アニメ『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』を見て来ました。

来週配信される作品で、一部劇場で限定公開されています。
地元シネコンでは、『すずめの戸締り』と『スラムダンク』に長蛇の列ができる中、『ピノッキオ』の観客は自分も入れてたった4人。ちゃんと字幕版で劇場公開してくれただけでも感謝です。

ディズニー版とはまったく異なり、かなり原作を大胆に脚色しています。

【物語】
イタリア山岳部の村ですぐれた木工職人として知られるゼペット(声:デビッド・ブラットリー)は、爆撃機が誤って投下した爆弾のせいで、息子カルロを失う。

十数年後、ファシズムが全土を席捲するムッソリーニ政権下。
失意のゼペットは、酔った勢いでつくった木の人形を作るが、精霊が人形に命を吹き込み、少年の心を持った”ピノッキオ”(声:グレゴリー・マン)となる。

…批判に富んでいるといわれる原作の精神を反映させ、ファシスト政権下の弾圧を交え、かなり社会風刺を効かせているのがポイントです。時代が時代なだけに展開もダークですが、子どもが見ても楽しめる作品に仕上がっています。

デル・トロもティム・バートン同様に”異形の者”への愛があふれる監督で、それはキャラクターを見れば明らかです。重要なキャラクターのひとつに、見世物小屋で虐待されている猿(声がティルダ・スウィントン!)がいて、醜悪なのですが、映画の後半では慈愛にあふれた表情になります。演じているのはストップモーション用の人形なのに、ちゃんと表情も感情もある。このあたりが実に上手です。

上記のティルダ・スウィントンのほか、ユアン・マクレガー、クリストフ・ヴァルツ、ロン・パールマン、ケイト・ブランシェットなどの多彩な俳優が意外な声の出演をしていて、それらを探すのも楽しいです。

★★★★。良い作品でした。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年12月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031