古典「シラノ・ド・ベルジュラック」のミュージカル版を映画化した『シラノ』を見て来ました。マジメな文芸派のイメージが強い、ジョー・ライト監督の新作です。
【物語】
17世紀のフランス。剣士にして詩人のシラノ・ド・ベルジュラック(ピーター・ディンクレイジ)は、美しいロクサーナ(ヘイリー・ベネット)に想いを寄せていたが、彼女は新兵のクリスチャン(ケルビン・ハリソン・Jr)と恋に落ちる。シラノは口下手で学もないクリスチャンに替わって手紙を代筆したり、告白の際の文句を考えたりと、自分のロクサーナへの想いを重ねていくが、やがて悲劇が訪れる。
…シラノ・ド・ベルジュラックといえば大きな鼻ですが、小柄なピーター・ディンクレイジがつけ鼻をせずに体当たりの演技を見せます。偏見と差別を受けながらも誇りを持った男を好演しています。
映像も衣装も美しい大作ミュージカルなのに暗い話だからか、ミュージカル・ナンバーも心躍るといった類のものではなく、どこか悲壮感が漂います。1967年のミュージカル映画『キャメロット』を思い出しました。
監督のジョー・ライトはユーモアに頼らず、極めて真面目に演出していますが、やはりミュージカル映画には遊びが欲しいものです。★★★。
MGMとユナイト映画のロゴが出るのが、クラシック映画好きにはちょっと嬉しかったです。
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