90歳にして監督と主演をこなす、クリント・イーストウッドの最新作『クライ・マッチョ』を見て来ました。
脚本はだいぶ昔に書かれ、過去に何度も企画されており、ロイ・シャイダー主演で撮影までされかけたこともあるそうです。
老巨匠の人生観が静かににじみ出た映画に仕上がっています。
【物語】
1980年。
馬の調教師として生計を立てているマイク(クリント・イーストウッド)は、むかし世話になった牧場主に頼まれ、メキシコで暮らしているという息子・ラファエル(エドゥアルド・ミネット)を連れ戻すことになる。ラファエルはまだ13歳の少年だが、母親のもとを飛び出し、路上で生活していた。
何とかラファエルを説得したマイクは、2人でテキサスへと向かう。
…よく似た物語の『マークスマン』がまだ公開中ですが、こちらの方はアクションは控え目で、老境に差し掛かった男と少年の静かなロードムービーです。「かつては強かった」男の、人生最後の旅を描いた映画。
でも旅の先にあるのが男の死ではなく、小さな幸福だったという点で、救いがありました。逆に少年の人生には、まだまだ困難が待ち構えているであろう未来を示唆して、映画は終わります。
派手な大作映画が幅を利かせる中で、ほっとする1本でした。
★★★。
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