小松左京が自身の原案を自身で映画化した超大作『さよならジュピター』が国内盤ブルーレイで出たため、購入して見ました。DVD画質ではなくHD映像で見たかった映画で、待っていたものです。
映画史的にはトンデモ映画と紙一重であることは知っていましたが、意外とちゃんとしたハードSFでもあり、満足です(橋本忍『幻の湖』ほどではなかった、という程度ですが…)。
1984(昭和59)年の東宝映画。この映画のために小松左京が立ち上げた製作会社「イオ」との共同製作によるものです。
【物語】
西暦2140年。人口が180億人を超えた地球の新たなエネルギー源として、木星を第2の太陽化する計画が進行していた。一方、火星で発見された古代文明の遺構から、木星に宇宙人の何かがあると推測されたため、計画の責任者である本田博士(三浦友和)は、作業を中断しての調査の依頼を受ける。
しかし地球では、木星の破壊に反対するカルト「ジュピター教団」が計画への妨害工作を開始。さらに太陽系に向かって進行中のブラックホールも発見され、計画は窮地に立たされるが…。
…宇宙が舞台の和製SF映画には、60年代には『妖星ゴラス』、70年代には『宇宙からのメッセージ』もあり、当時のSF映画ブームもあって、本格的な夢を実現させようとしたのが小松左京でした。しかし当初予定されていた森谷司郎監督の死去や、長大な原案を120分に圧縮したために生じたチグハグさが目立ち、失敗作の烙印を押された経緯があります。
ただし先述の通り、日本初のハードSFとしての考証や描写の緻密さ(今みるとヘンな所もあるけれど、当時の目線で見たならば)、最初期のCGを大胆に取り入れたVFXは見どころがあります。
その反面、三浦友和が全裸で演じた無重力SEXの気恥ずかしさや、これ見よがしに登場する未来的アイテムの数々(自走するスーツケースとか)、ジュピター教団がヒッピー集団にしか見えないなどの難点も際立っています。
そもそもこの映画は、
�〔收韻梁斥朮酬弉茲箸いΠ貘腑廛蹈献Д�ト
�△修譴鯀忙澆靴茲Δ箸垢襯�ルト教団
�L收韻棒�む異星人の遺物”ジュピター・ゴースト”
�っ狼紊貿�るブラックホール
…という盛り込み過ぎた要素をカオスに詰め込んだ脚本の破綻が失敗の要因でしょう。
ユーミンによる主題歌”VOYAGER"が『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の挿入歌として蘇ったことで、陽の目を浴びたというのも何かの縁。「エヴァンゲリオン」には本作から受け継がれたDNAが他にもあり、意外なところで後世に影響を与え続けているのが奇跡です。
木星の破壊という点ではピーター・ハイアムズの『2010年』を、クジラ(イルカ?)の声が異星人と地球をつなぐカギだったというのは『スター・トレック�検晋龍燭悗留鵑て察戮鮴莠茲蠅靴討い董△修療世篭辰�を持って見ておりました。
★★★。
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