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2021年09月26日22:39

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古い邦画の佳作傑作選

録りためていた古い邦画をまとめて見ました。
どちらかと言うと珍作よりの作品群です。

●『猫が転じて虎になる』(1962(昭和37)年日活 白黒・シネスコ)
驚異的な長寿命を誇る町に営業にやってきた、保険会社のセールスマン(小沢昭一)。
町の実力者が呼び寄せた殺し屋(長門裕之)に間違えられたことから、事態はとんでもない騒動に…。

小心者のセールスマンが、酒が入ると豹変し、殺し屋と立場が入れ替わっていくのが痛快な珍品です。ほとんど死体役の由利徹が怪演!★★★

●『丹下左膳余話 百萬両の壺 』(1936(昭和11)年日活 白黒・スタンダード)
百萬両の隠し場所を埋め込んだ「こけ猿の壺」をめぐって繰り広げられる珍騒動を描くコメディ。日本映画史上に残る傑作で、監督は山中貞雄です。

クライマックスの大立ち回りが長いこと欠落していましたが、音声のない”玩具フイルム”が記念発見され、国立映画アーカイブが去年復元したもの。

これは面白い!主人公の丹下左膳=大河内伝次郎がコミカルで、登場人物もどこかみんな抜けていて、幸せなラストを迎える。日中戦争前夜の不穏な時代に作られた映画とは思えない、楽しい作品です。★★★★

●『怒号する巨弾』(1960(昭和35)年新東宝 白黒・シネスコ)
代議士や社長が相次いで誘拐され、殺されるという事件が発生。捜査に乗り出した警部(宇津井健)は、クレー射撃仲間で美術商の男(天知茂)を疑うが…。

新東宝に似合わない(失礼)、フィルム・ノワールの傑作!これ、良いですよ。
ニヒルな天知茂と正義感の強い宇津井健、この組み合わせがいい。
変なところもあるけれど、シネスコのワイド画面を生かした、計算し尽くされた構図もスタイリッシュだし、音楽もクール!

何よりも天知茂が抜群に良いのです。★★★★

…大満足な3本立てでした。
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