DVD-BOX「戦慄と夢幻の世界」に収録の怪奇映画2本立て上映を、我が家のホームシアターでやりました。
●『モルグ街の殺人』(1932年ユニヴァーサル)
飛ぶ鳥を落とす勢いでホラー映画を量産していた頃のユニヴァーサル作品(DVDでは例によってタイトル・ロゴはばっさりカット)。ポォ原作の映画化ですが、名探偵デュパンは登場せず、医学生に置き換えられており、別に事件を解決もしません。
ベラ・ルゴシ演じる狂った博士が、女を誘拐してきてはゴリラの血液を注射し、死んだら遺体を川に捨てまくります(この博士、何をしたいんだか…)。一応原作通りのシーンとしては、ゴリラが部屋に侵入してきて女をさらう、というのはあります。
ゴリラは着ぐるみで、顔のアップだけ実物を撮影するという工夫が見られます。
ラストの屋根の上での捕り物シーンでは、当時としては珍しい光学合成が施され、迫力があります。
監督デビューする前のジョン・ヒューストンが脚色に参加してました。★★★。
●『呪いの家』(1944年パラマウント)
いわゆる幽霊屋敷ものですが、文芸映画のようで、怖さはほぼ皆無です(ヒッチコックの『レベッカ』の方が幽霊は出ないのに100倍怖い)。
レイ・ミランドの作曲家が、妹とともに海岸に立つ古い屋敷を購入。そこには邪悪な幽霊が住んでいて…というお話。
ホラーというよりも、幽霊になった母が自分の死の真相を娘に伝えようとする話で、ラストはちょっと感動的です。
足のない、半透明な幽霊がぬうっと現れるシーンは素敵。
衣装イディス・ヘッド、音楽ビクター・ヤングという豪華なスタッフによる作品でした。
★★★。
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