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2020年09月07日01:01

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押井守の初期実写映画『紅い眼鏡』『地獄の番犬』

押井守好きなのに見ていなかった初期実写映画群がAmazon Primeで配信されていたので、慌てて見ました。

のちに”ケルベロス・サーガ”と呼ばれることになる初期作品のうちの2作です。

●『紅い眼鏡』(1987年)
架空の1990年代の日本。
凶悪犯罪に対応するために結成された”武装機動隊特捜班”だったが、重武装化などが問題となり、解体されるに至る。しかし解体に反発する隊員たちが反乱を起こし、首謀者の一人であった都々目紅一(千葉茂)は、海外へ逃亡する。
数年後、帰国した紅一は、警察国家と化した日本の姿に戸惑いつつも、かつての仲間を訪ねるが…。

押井守がやりたいことを(低予算内で)やりまくった、究極の自主製作映画。
この映画を面白く見られるかどうかは、押井守が好きかどうか次第です(自分は好きなので面白かった)。
サングラスをかけた主人公、モノクロの映像は、『殺しの烙印』から。
主人公が都市の現状に戸惑うのは『アルファヴィル』からの様ですが、まあそんなことは建前で、100%押井守の脳内再現映画です。

東宝の性格俳優・天本英世が、伝説の立ち喰い師”月見の銀次”を怪演。★★★。

●『ケルベロス 地獄の番犬』(1991年)
海外に逃亡した紅一を追って、後輩の乾(藤木義勝)がアジアの某国にやってくる。
紅一と暮らしていたという少女とともに彼を探す乾だったが、日本から武装した刺客が送り込まれる。

台湾・香港ロケをふんだんに取り入れた、『紅い眼鏡』の続編的作品。
実銃を使ったクライマックスのガン・アクションが見どころですが、そこは一筋縄ではいかない押井守。アジアの田園地帯で暇をつぶす主人公たち3人の姿が映画の中心で、その点は北野武の『ソナチネ』を思い起こさせます(『ソナチネ』の方が後の時代の映画)。

虚構と現実が入り乱れる前作とは変わり、陽光あふれる台湾・香港が舞台となるので、まるで違う監督の映画を見ているようでした。★★★。


見る人を大いに選ぶ、若き日の押井守の映画です。
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