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2020年08月14日18:43

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勉強しがいのある共産圏SF映画 『イカリエXB-1』

ちょっと前に日本でも公開されたチェコ製SF映画『イカリエXB-1』を国内盤BDで見ました。

50年以上前の宇宙SFで、同時期のポーランド製『金星ロケット発進す』を思い起こさせますが、単なる宇宙探検物語ではないのが面白い映画でした。

1963年、チェコ映画。白黒・シネスコサイズ。

【物語】
22世紀。知的生命体を探してアルファ・ケンタウリへ向かって航行中の宇宙船イカリエXB-1。途中、20世紀の難破船を発見し、核爆発事故に見舞われるも、目的地に接近しつつあった。しかし、巨大なダーク・スターからの放射線を浴び、乗組員に異常が目立ち始める。

…同じ頃の東宝特撮映画やアメリカ映画には敵わないまでも、独創的な宇宙船のセットや乗組員の生活描写には独特のこだわりが見られます。

運動場やレストラン、ホールを備えた宇宙船の内部はホテルのようで、探査目的とは思えない豪華さ。映画を通して共産圏の生活水準の高さをアピールするかのような目的が見え隠れします。

1980年代(映画公開時からすると未来)の昔の難破船で核兵器を発見したクルーが、アウシュビッツやヒロシマを例に古代人の残忍さを語ると、他のクルーに、偉大な音楽家もあの時代にいたのだと諭されるシーンがあり、冷戦中に作られた映画の空気を感じます。

特撮にはあまり見どころがありませんが、難破船の船長の死骸に近づくと、乾燥してミイラ化していた皮膚だけが剥がれ落ち、白骨が剥き出しになる場面は良く出来ていました。

「キューブリックにインスピレーションを与えた」というのは映画会社のうたい文句でしょうが、『2001年宇宙の旅』と共通点が無い訳ではないので、探してみるのも一興です。

★★★。

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