マイケル・パウエル監督のスリラー映画『血を吸うカメラ』を見ました。
今でこそ名作と評されていますが、公開当時は酷評の嵐で、後になって評価を得た映画です。
1960年のイギリス映画。
カラー/ビスタサイズです。
【物語】
映画の撮影所でカメラマンの仕事をしているマーク(カール・ベーム)には秘密があった。
それは、女性が殺されるときの最後の恐怖の表情を、8ミリで撮影するというものだった。
アパートの階下に住む娘(モイラ・シアラー)と仲良くなるが、歪んだ性癖は収まらない。
苦悩するマークは、再び殺人を犯すが…。
…どぎついイーストマン・カラーで撮られた色彩が強烈です(同じ時期の『サイコ』がモノクロで撮影されたのと対照的)。血はほとんど出ないのに、暗室にともる赤色灯の赤が鮮やかで、血を強く意識させます。
普段は内向的で大人しいのに、強い殺人衝動を抑えきれなくなる主人公が哀しい。演じるカール・ベームの演技も良いです。『サイコ』のアンソニー・パーキンス、『コレクター』のテレンス・スタンプと並ぶ、3大「恐怖の悩める青年」です。
監督のマイケル・パウエルは、この映画の酷評で干されることに。
後年、マーティン・スコセッシらによって再上映・再評価に至るまでは、DVDの映像特典に収録のドキュメンタリーにも詳しいです。
★★★。
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