先日、加藤シゲアキ版金田一「悪魔の手毬唄」が放送されました。
年明けには池松壮亮版金田一(横溝正史短編集第2弾)も放送されます。
タイミングよく、日本映画専門チャンネルでは珍しい金田一ドラマが相次いで放送されたので喜んで見ました。
●小野寺昭版「名探偵・金田一耕助」シリーズ (1983〜1990)
2時間ドラマで全4回に渡り放送されました。
あえて原作の有名どころを避け、映像化の難しそうな「真珠郎」「仮面舞踏会」「三つ首塔」「夜歩く女」を1983〜90年の間に散発的にドラマ化したものです。
小野寺昭の金田一耕助は、白い袴が特徴。アタマはそれほどボサボサではなく、汚い感じもしません。原作通りのボストンバックを持って旅をしています。
柔和なタイプの金田一耕助は親しみやすく、それでも謎解きの場面になると理路整然と推理を展開する姿には知性が感じられました。4作で終わってしまったのは残念です。
玉石混合ですが、第2回「三つ首塔」が出色の出来です。
●中井貴一版「犬神家の一族」 (1990)
単発で、これ1作で終わってしまった作品です。映画並みの豪華キャストを揃えた華やかなドラマでした。
中井貴一の金田一耕助は、スーツ姿に蝶ネクタイ、丸眼鏡にハンチングというそれまでに無いスタイル。年も若く、女性に弱いタイプです。片岡千恵蔵時代の東映金田一シリーズを彷彿とさせる、女性助手を連れています。
あまり原作からかけ離れたスタイルが受け入れられなかったのか、やはりこれ1作きりなのが残念。
ちょっと前衛的な作品で、シュールな民族音楽風のスコアが奇妙でした。
市川崑監督の映画版には遠く及ばず。
ソフト化されていない貴重な作品を放送してくれたのは有難い限り。
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