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2019年10月20日23:09

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大人の色香がある映画 『上海特急』

ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督と、名女優マレーネ・デートリッヒのコンビ作『上海特急』を見ました。

先日、DVDショップの店じまいセールで10円で買ったDVDで見たものです。

残念ながらパブリック・ドメインの激安DVDだったので、オープニングのパラマウント映画のロゴマークはばっさりカットされ、画質も良くはありませんでしたが、映画の面白さは80年経っても不朽のものでした。

1932年(昭和7)年のアメリカ映画です。


【物語】
内乱が続く、政情不安の中国。
北京発・上海行きの上海特急に、様々な国籍の男女が乗り込む。
姪に会いに行く老婦人、病気のドイツ人、フランス軍の元少佐、山師の男、謎の中国人チャン(ワーナー・オーランド)、訳ありの中国人(アナ・メイ・ウォン)などである。
中には、”上海リリー”の異名を持つ女(マレーネ・デートリッヒ)と、むかし彼女の恋人だった英国軍軍医ハーヴェイ(クライヴ・ブルック)もいた。2人は列車内で偶然再会を果たす。
ほどなくして、チャンが列車を乗っ取る。彼は反乱軍の将校であった。


…再会した元恋人同士の男と女が、疾走する列車の中で陰謀に巻き込まれ、かつての恋が再び燃え上がる。あらすじを書くとチープに見えますが、映画は超一流の面白さです。同時期の似た設定のヒッチコック作『バルカン超特急』も傑作ですが、こちらもなかなかどうして。

撮影はパラマウント映画のセットなのでしょうが、当時の中国で撮影したと言われても遜色のないほどの臨場感。列車が走るシーンは屋外で、車内はセットで…と巧みに撮り分けています。

そしてマレーネ・デートリッヒの色香とオーラ。文章では表現できません。くゆらすタバコの煙。現れた昔の男。画面の向こうから「映画女優って、こうやって演じるのよ」と言わんばかりのデートリッヒから漂う大人の女の魅力。今の映画がすっかり忘れてしまった大人の映画の色香が、80年以上前のこの映画からは伝わってきます。

もう1人、ミステリアスな中国女を演じるアナ・メイ・ウォンも良いのです。


★★★★。最高でした。
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