完全オリジナルとなるSF長編劇場アニメ『HELLO WORLD』を見て来ました。
一見するとジュブナイルSFのようでありながら、複雑な構造の展開を見せる物語で、面白い映画でした。
※ご注意。物語の核心に触れる記述があります※
【物語】
2027年、京都。
読書好きの高校生・堅書直実(カタガキ・ナオミ 声:北村匠海)は、突然現れた10年後の大人の自分(声:松坂桃李)に衝撃の事実を告げられる。実はこの世界は量子コンピュータ内のバックアップ用データであり、大人の自分”センセイ”が住む2037年の世界こそがリアル・ワールドだと言うのだった。
センセイから、間もなく事故で亡くなる予定のクラスメート・一行瑠璃(イチギョウ・ルリ 声:浜辺美枝)を救うよう頼まれた直実は、とっつきにくい瑠璃と付き合ううちに恋に落ちるが…。
…世界観のベースは『マトリックス』のようで、ボーイ・ミーツ・ガールの骨組みは『君の名は。』を連想させます。近年のSF映画の集合体のようでもあり、それでいて見たことのない映像は新しさに満ちていて、飽きさせませんでした。
ハードSF的展開にそぐわない、3DCGによるキャラクターの作画からは(京都アニメーション作品でも有名な堀口悠紀子が担当)、どことなく浮いているような印象を受けますが、悪い感じはしませんでした。
性格が尖っていて、とっつきにくいヒロインというのは面白いのですが、後半はその設定が変化し、希薄になっていくのは勿体ない気がします。
最後に明らかになるタイトルの意味など、伏線の張り方には面白い工夫がしてあります。★★★。
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