矢口史靖監督の新作映画『ダンスウィズミー』を見て来ました。
この監督は、初期の『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』が良くて、近作では『ロボジー』『サバイバルファミリー』が良かったけれど、あとは(笑)。
今回も不安の方が大きい中での鑑賞です。
【物語】
大手企業に勤めるOLの静香(三吉彩花)は、うさん臭い催眠術師・マーチン上田(宝田明)の催眠術にかかり、音楽を聴くと歌って踊らずにはいられない体質になってしまう。病院での検査も役に立たず、術をかけた張本人に解除してもらうしかないと言われた静香は、北へ北へと地方公演を続けるマーチンを追いかけるハメになる。
…矢口監督の凄いのは、漫画やベストセラー小説の映画化作が少なく、オリジナル作品が多いところです。今の実写邦画においては奇跡的なこと。しかしそれも面白ければ…という前提あればこそ。
「音楽を聴くと踊りだすカラダになる」設定が生かされるのは最初だけで、あとはほとんど自分から進んで踊ってしまう。根本がコレなので映画自体もグダグダです。
致命的だったのは、主役の2人(主人公役の三吉彩花と、途中で相棒になるやしろ優)が映画的になじみがなく、終始「だれ?」という疑問が付きまとうこと。せめて主役のOLはコメディエンヌの才能がある綾瀬はるかあたりにやって欲しかった。
2人とも歌や踊りがものすごく上手という訳でもないので、中途半端です。それを演出がカバーしきれていません。
唯一の救いだったのは、宝田明の健在な姿です。歌って踊る、往年の東宝スターを再演しており、「落ちぶれた催眠術師」という役もピッタリでした。
★★★。
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