mixiユーザー(id:6337596)

2019年07月28日00:19

98 view

史実との境界線の難しさ 『アルキメデスの大戦』

山崎貴監督の新作映画『アルキメデスの大戦』を見て来ました。

史実を基にしたものではなく、同名漫画の映画化であり、あくまで架空戦記として楽しむ映画です。


【物語】
国際連盟を脱退し、孤立化を深めていた日本、1937(昭和12)年。
新たな戦艦の建造を目指す海軍省では、航空戦を見越して航空母艦の配備を促進した山本五十六(舘ひろし)・永野大将(國村準)と、伝統的な巨大戦艦を強引に推す嶋田少将(橋爪功)とが激しく対立していた。
山本は、平山中将の設計する巨大戦艦案の見積もり額の安さに不審を抱き、帝大数学科中退の天才・櫂(菅田将暉)を少佐として招き入れ、平山案に隠された不正を暴こうとするが、数々の壁が立ちはだかる。


…「戦艦大和の欠陥を数学の天才が探す」というトーンで宣伝されていましたが、実は違うことに気づきます。東宝宣伝部の意図的なものでしょうが、このミスリードはいい意味で映画を見た後の意外性へと繋がり、悪い策ではありませんでした。

原作では、新造艦・大和はミサイル配備のハイテク艦で、完全に史実を逸脱した展開が魅力のようです(未読です)。映画はそこまで逸脱はしていないので、史実との境界線の曖昧さに違和感はありました。

今までの戦艦大和を描いた映画…『戦艦大和』『連合艦隊』『男たちのYAMATO』…では、死へと向かう乗組員の悲壮感が少なからず描かれていたのに対し、この映画ではそれをまったく無視し、大和を「バケモノ」と揶揄します。これでは死んでいった兵士たちが浮かばれないような気もします。

フィクションだと割り切ってしまえばそれまでとは言え、もうちょっと配慮があっても良かったのではないかと思います。

★★★。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年07月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031