レジェンダリー・ピクチャーズによる”モンスター・バース”シリーズ第3作、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』をIMAX 3Dで見て来ました。
これほどIMAX 3Dの効果を実感した大作映画は久しぶりです。
敵怪獣(ムートー)に不満があった第1作とは打って変わり、モスラ、ラドン、キングギドラが登場するレジェンダリー版「怪獣大戦争」的なごった煮映画です。
※ご注意。映画の内容に深く触れる記述があります。
【物語】
前作で、ゴジラがムートーを倒してから5年。世界各地に巨大怪獣が相次いで出現し、人類は危機に瀕していた。
中国でモスラの幼虫を研究していた”モナーク”のエマ・ラッセル博士(ヴェラ・ファーミガ)は、怪獣との交信を行う装置の開発に成功するが、娘のマディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)とともに環境テロリストに拉致されてしまう。
”モナーク”幹部の芹沢博士(渡部謙)、グレアム博士(サリー・ホーキンス)らは、エマ博士の元夫である動物学者のマーク(カイル・チャンドラー)に協力を要請するが、マークはある事実を危惧していた。
やがて、最強最悪の怪獣ギドラが目覚め、再び現れたゴジラと激しい死闘を繰り広げる。
…本作のエンド・クレジットでは、初代ゴジラのス−ツアクターである中島春雄と、坂野義光監督にメッセージが捧げられています。そのことからも、前作以上に東宝ゴジラ映画への愛が感じられる作品なのですが、それだけではなく、伊福部昭の音楽の壮大なる復活や、まさかの「モスラの歌」の華々しい復活まで、オマージュの域を超えたリスペクトがてんこ盛りに盛り込まれ、サービス精神あふれる仕上がりに涙が出ます。
その一方で、オキシジェン・デストロイヤーの扱いの酷さや(あれはただの兵器ではないのです)、原爆を忌み嫌った芹沢博士が原爆に頼らざるを得なくなる状況への矛盾も感じられます。芹沢博士がゴジラに語り掛ける最後のセリフは、涙無くしては見られないとはいえ、です。
それでも、大作映画の初監督作とは思えないほど、マイケル・ドハティ監督の映像美には目を見張るものがありました。中でもモスラ登場のシーンの美しさは、息をのむほどです。神(女神)の化身が出現したかのような後光が差し、宗教画のようでもありました。特にIMAX 3Dによる没入感の凄さには、筆舌に尽くし難いものがあります。
ラドンがギドラの手下に成り下がるような展開があったり、珍作映画『巨大な爪』そっくりなショットがあったりと、興味の尽きない映画でもありました。
★★★★。特に映像美と、音楽面での満足度は非常に高いです。
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