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2019年04月28日01:36

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ファンタジーは入り口が大事 『バースデー・ワンダーランド』

原恵一監督の最新作『バースデー・ワンダーランド』を見て来ました。
この監督の映画を劇場で見るのは、『クレヨンしんちゃん』以外では初めてです。


【物語】
小学6年生の少女・アカネ(声:松岡茉優)は、誕生日の日、叔母・チイ(声:杏)の経営する雑貨店へやって来る。母が誕生日のプレゼントを叔母に頼んでいたためだった。
アカネが店にあった手形に触れた瞬間、地下室の扉が開き、錬金術師と名乗る男が現れる。男が言うには、店の地下室は異世界と繋がっており、危機に瀕したその世界をアカネに救ってほしいとのことだった。


…平凡な日常に暮らす主人公が、ファンタジー世界への扉をくぐるとき、大事なのはその扉です。物理的な意味ではなくて、入り口の描き方ということ。

そして次に大事なのは、扉の向こうの世界観です。その世界に不自然さはないか・設定が突飛ではないか・そして何よりも、そこへ行ってみたいかどうか。

そのすべてが天才的に上手いのが宮崎駿で(『天空の城ラピュタ』『千と千尋の神隠し』)、次いで杉井ギサブロー(『銀河鉄道の夜』)、近作だと湯浅政明(『夜明け告げるルーのうた』)、細田守(『サマーウォーズ』)、新海誠(『君の名は。』)だったりする訳です。

原恵一はどちらかと言うと、現実に則した、あくまで現実と表裏一体なファンタジーを描く監督と思っていましたが、本作の異様な世界観は、意表を突かれます。

あまりに王道、あまりに極彩色なその異世界は、ちょっと受け入れがたい部分が大きく、戸惑ってしまいました。

主人公の少女と叔母は、開巻早々、異世界からやってきた男をあっと言う間に受け入れ、その数分後には異世界に行ってしまうという、驚くほどのスピード展開を見せます。この描き方にはもうs少し、醸造期間が必要でした(この点は近作『メアリと魔女の花』でも気になりましたが、あの映画の方がまだワンクッションありました)。

もう一つ、終始馴染めなかったのは、その独特なキャラクター・デザインにもよります。ファンタジー世界の住人と、現実世界の主人公たちのデザインには差があり、それは演出のうちなのかも知れませんが、好き好きが分かれるところでしょう。自分は今ひとつしっくり来ませんでした(ほとんど好みの問題です)。

★★★。

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