阪本順治監督の新作『半世界』を見て来ました。
この監督で一番好きなのは『大鹿村騒動記』なのですが、それに近いテイストなので安心しました(いつも評価に困る監督なので…)。
【物語】
伊勢志摩の山中で炭焼き職人をしているコウ(稲垣吾郎)。
中学時代の同級生で自衛官だった瑛介(長谷川博己)が帰郷してくるが、同じく同級生の光彦(渋川清彦)とコウは、人が変わった瑛介に戸惑う。3人はかつて親友同士だった。
やがてコウの炭焼きを手伝い始めた瑛介だったが、彼には辛い経験があった。
…『スタンド・バイ・ミー』のその後を日本で撮るとこうなるという物語です。
稲垣吾郎、長谷川博己、渋川清彦の3人が良く、「疎遠になっていた元親友同士」が久しぶりに再会したことで漂う緊張感を巧みに醸しています。誰が一番上手いという事ではなく、アンサンブルによる良さです。
阪本監督の演出も良く、派手に飾る事なく、劇中の炭焼きの炎のように静かです。
タイトルの「半世界」の意味は、劇中では明らかになりません。
ただ別々に過ごしていた3人の元親友のそれぞれの世界が、再会によって一つになり、また分かれていくという人生の数奇さを表しているようです。
★★★。海と山に挟まれた伊勢志摩の街のロケーション効果も印象的でした(近くに住んでいたこともあるので尚さらでした)。
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