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2019年01月28日03:06

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本当の意味での衝撃作 『サスペリア』

ダリオ・アルジェント監督の傑作ホラーを、ルカ・グァダニーノ監督でリメイクした『サスペリア』を見て来ました。

本国では賛否両論の渦が巻き起こった映画。
その理由は、映画を見れば分かります。

本当の意味で衝撃作でした。

>新『サスペリア』監督、オリジナル忘れてベスト尽くした
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=5473104


※ご注意。ネタバレはしていませんが、映画の内容に触れる記述があります※


【物語】
テロリストによるハイジャックや爆弾テロで騒然とする西ベルリン、1977年。
国際的に有名なマルコス・ダンス・カンパニーに入団するためアメリカからやってきたスージー・バニヨン(ダコタ・ジョンソン)は、カンパニーの著名ダンサー、マダム・ブラン(ティルダ・スウィントン)から直接の指導を受けることになる。
一方、ダンサーのパトリシア(クロエ・グレース・モレッツ)は、カンパニーの恐るべき秘密を知ってしまい、精神科医のクレンペラー博士(ルッツ・エバースドルフ)に助言を求めるが、間もなく失踪してしまう。


…リメイクというより、コピーにあるように「再構築」と言うのが正しい作品です。

骨組みはアルジェント版と同じ。アメリカからやってきたヒロインが、ドイツの名門ダンス・カンパニーに入団し、そこに巣食う魔女集団の秘密を知るというプロットです。

しかし今作とアルジェント版の最大の違いは、ヒロイン=スージー・バニヨンの入団の目的です。
そこに最大の衝撃があります。

アルジェント版では、スージーがドイツにやってきた詳しい経緯はあまり語られないのですが、今作のルカ・グァダニーノ監督は、そこに再構築の原点を見出したようです。これには本当に驚かされました。

今作では、極彩色のカラーや唸るような音楽も無ければ、名場面の数々も再現されません。ウジ虫のシャワーも針金地獄も青いアイリスもなく、一見するとまるで違うような印象を受けます(実際、映像と音楽はまるで対照的です)。ダリオ・アルジェント監督がやったことを再現して見せても意味がない訳で、その点は(寂しいながらも)正解だったと言えるでしょう。

アルジェント版のヒロイン役で、陰のあったジェシカ・ハーパーから、骨太なダコタ・ジョンソンに主役が引き継がれた点はやや不可解でした。ダコタ・ジョンソンは確かにグァダニーノ監督とゆかりのある女優ですが、ここはやはりジェシカ・ハーパーに近い系統の女優を選ぶべきでした(ハーパ本人が健在な姿を見せてくれるのは嬉しかったですが)。

今作の最大の功労者はティルダ・スウィントンで間違いないです。
カリスマ・ダンサーとして貫禄も十分なばかりではなく、実はこの映画では複数の重要な役を同時に演じています。そこに特別な意味は見い出せなかったのですが、ただただ凄いです。

オリジナルを無理して超えようとはせず、まったく別の視点から同じ物語を描いたという点で、この映画を評価します。★★★★。
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