リュック・ベッソンの監督最新作『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』を見て来ました。
フレンチSFコミックの映画化で、リュック・ベッソンの念願だったそうですが、『フィフス・エレメント』の騒がしさだけを2時間20分に渡って見せられた後のような疲労困憊ぶりに。朝8時半過ぎに見る映画ではありませんでした(しかも仕事前に…)。
【物語】
28世紀。
銀河系を統括する”連邦”の捜査官、ヴァレリアン(デイン・デハーン)とローレーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)は、銀河に一つしかないとされる”変換器”の奪還を命じられる。その変換機とは小さな生物であり、物質を無限に複製する驚異の力を持っていた。
任務を成功させた2人は、宇宙ステーション・アルファの司令官フィリット(クライブ・オーウェン)に変換器を届けようとするが、未知の敵の妨害にあう。
…もうCGじゃないシーンが皆無じゃないかと思えるほど、作りに作りこまれた映像はゴッテゴテ。20年前の『フィフス・エレメント』がかなり大人しく感じます。その感性はやはりヨーロッパ製らしく、『スター・ウォーズ』よりも『バーバレラ』に近い気がします。
2人の捜査官コンビがまるでベテランに見えなかったり(せいぜいインターン止まり)、なぜか出てくるハービー・ハンコック(!)やルドガー・ハウアーの残念すぎる使い方など、キャストにも大いに疑問がありますが、違和感が特に解消されることなく物語は一本調子で進みます。
ただひとつ良かったのが宇宙ステーション・アルファの描き方。
数百年前(つまり現在)の地球の国際宇宙ステーションが継ぎ足され続けた結果、巨大に成長し、生態系や複数の国家すら存在する、ひとつの惑星のような存在になっています。そのヴィジュアル・イメージだけはユニークでした。
しかし、もはやリュック・ベッソンに『ニキータ』や『レオン』のような切れ味を求めることは敵わないのでしょう。★★★。
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