先日の『10億ドルの頭脳』と同時にリリースされていた『泥棒貴族』を、国内盤ブルーレイを入手して見ました。
この映画、コリン・ファースとキャメロン・ディアス共演で『モネ・ゲーム』(2012)としてリメイクされています。そちらの方が劇場で見ていますが、コーエン兄弟が脚本を書いた割には凡作でした。
やはりオリジナルの方に軍配が上がります。
1966(昭和41)年のアメリカ映画、ユニヴァーサル作品です。
【物語】
ハリー・ディーン(マイケル・ケイン)は、香港のナイトクラブの踊り子ニコール(シャーリー・マクレーン)が、中東の大富豪シャバンダー氏(ハーバート・ロム)の死んだ妻そっくりであることに気づき、氏が所有する高価な美術品を盗み出す計画を立てる。
ところが計画は予定通りに進まず、シャバンダー氏にも疑われだし、逆に罠を仕掛けられる。
…監督のロナルド・ニームは、『ポセイドン・アドベンチャー』や『メテオ』などの底抜け超大作で有名ですが、そのむかしはヒッチコックの助監督などもしていた職人。それほどうまい監督とは思わないものの、主演のマイケル・ケインとシャーリー・マクレーンに救われています(クレジットではマクレーンの方が先)。中でも中国人とのハーフという珍役を演じたシャーリー・マクレーンが輝いてます。
1950〜60年代の泥棒映画は傑作揃いで、『マダムと泥棒』『黄金の七人』『華麗なる賭け』を筆頭に、『トプカピ』『おしゃれ泥棒』『紳士泥棒/大ゴールデン作戦』と佳作もずらり。その中においては過少評価されているのがこの『泥棒貴族』で、ケインとマクレーンを除くと、のちにクルーゾー警部の宿敵となるドエレフュス署長ことハーバート・ロムがダンディに好演しているぐらい。
やはりニーム監督の演出ののんびりさが原因でしょう。
それでもマイケル・ケインと泥棒映画の相性は抜群です。
脂の乗った頃のモーリス・ジャールの音楽は良し。
マカロニ・ウエスタンやB級スパイ映画で重宝された、フィルム節約撮影法”テクニスコープ”で撮られていますが、ブルーレイでのカラーの発色は鮮やかで、1960年代の古き良きフイルム映画をきちんと再現してくれています。
★★★。
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