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2018年03月02日23:50

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三船敏郎 vs リー・マーヴィン 『太平洋の地獄』

ずっと見たかった異色の戦争映画『太平洋の地獄』をやっと見ることができました。

廃盤になって久しい国内盤DVDを入手。
シネスコ・サイズの画面を片面一層でレターボックス収録したもので、画質は今一つですが、2.0chステレオ収録された音声はクリアーでした。

何よりも映画そのものの内容が良かったです。

1970(昭和45)年の日米合作映画です。


【物語】
太平洋戦争の最中。
太平洋の無人島に、日本軍将校(三船敏郎)と米軍将校(リー・マーヴィン)が漂着する。
先に漂着し、水などを確保していた日本人は、アメリカ人を発見すると執拗に追い詰める。
しかし銃弾やナイフを持っていたアメリカ人も負けじと迎え撃つ。

2人の争いは膠着状態に陥るが、やがて奇妙な連帯感が生まれ、2人でいかだを作って島を脱出することを計画する。


…見る前は、絶海の孤島で、戦争中の2国の軍人が激しく対立しながらサバイバルを繰り広げるというストーリーに魅力を感じていました。
(『キングコング/髑髏島の巨神』の冒頭のシークエンスの元ネタは、この映画でしょう)

期待を裏切らない出来でした。

登場する俳優は三船敏郎とリー・マーヴィンのみ。
お互いに母国語しか話さず、反目しあい、殺し合い、協力し合うという、何とも魅力的な題材。

脂の乗った2人の俳優がそれぞれ非常に良く、まったく飽きさせません。

リー・マーヴィン演じるアメリカ軍将校は、故郷への想いを募らせて歌を歌い、三船敏郎の日本軍将校は、帝国軍人としての誇りを片時も忘れない。この2人の対比が面白い。
(三船の設定は、日本から参加した脚本家の橋本忍によるところも大きいようです)


監督はジョン・ブアマン。変だけれど面白い映画を撮る人です。
この映画と同じリー・マーヴィンと組んだ『ポイント・ブランク/殺しの分け前』は傑作。『未来惑星ザルドス』に『エクソシスト2』もあり、当時の現役007=ピアース・ブロスナンで撮った『テイラー・オブ・パナマ』も良作でした。

DVDには2種類のエンディングが収録されており、

A.無人島を脱出するも、廃棄された基地にたどり着き、2人が口論になったところで唐突に爆発が起き、エンドマーク。

B.基地で口論になるところまでは同じだが、2人は身なりを整えて互いに去っていく。

〜というもの。まるで印象が異なるのが驚きでした。個人的には虚無感漂うAが好きです。


名撮影監督、コンラッド・ホールによる映像が美しく、荒々しい。
リマスター処理を施した国内盤BDのリリースに期待します。★★★★。
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