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2018年02月28日02:14

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ジャック・アーノルドからギレルモ・デル・トロへ… 『大アマゾンの半魚人』

まもなく授賞式が行われる今年のアカデミー賞には、ギレルモ・デル・トロ監督のSFファンタジー『シェイプ・オブ・ウォーター』が最多部門でノミネートされています。

ギレルモ・デル・トロ監督は、(個人的に)見る映画見る映画ハズレのない稀有な監督。
そのデル・トロ監督が、受けた影響を公言している映画に『大アマゾンの半魚人』(1954)があります。

数年前にリリースされたユニヴァーサル映画のSF・ホラー・ブルーレイBOXに収録されており、別ソースのソフトで見てはいたもののHD映像では未見だったので、我が家のホームシアターで上映して見ました。

国内盤ブルーレイには3D版も収録されていますが、今回は2D版で見ています。

1954(昭和27)年のアメリカ映画、ユニヴァーサル作品です。


【物語】
アマゾン河の上流で、水かきのような跡のある手の化石が発見される。
今までに確認されたことのない生物の化石だったため、調査隊が組織されジャングルの奥へと向かうが、そこには化石と同じ手を持つ水陸両棲の半魚人”ギル・マン”がいた。
ギル・マンの住み家を荒らした調査隊は、一人、また一人と、彼に襲われ始める。


…監督のジャック・アーノルドは、これまたハズレのない才人。
そのフィルモグラフィにはレイ・ブラッドベリ原作の『それは外宇宙からやってきた』があり、巨大生物ものの傑作『タランチュラの襲撃』を撮ったかと思えば、縮小SFの名作『縮みゆく人間』を撮ったりもしています。

一方では、ピーター・セラーズが一人3役を演じた傑作コメディ『マ・ウ・ス』もあり、ジャンルを問わず「面白い映画を手掛けた」監督です。

『大アマゾンの半魚人』にみられる、”太古の生物が現代社会の人間の女に魅入る”という、『キング・コング』からの構図を延長しており、そのものに目新しさは無いものの、いくつかの印象的なシーンがこの映画を名作として昇華させています。

調査隊員の紅一点、ケイ(ジェリー・アダムス)が際どい水着でアマゾン河を泳ぐと、水面下から静かに近づいてきたギル・マンが、まるで鏡に映したかのように彼女に泳ぎ寄り添うシーンなど、まさに白眉です。

一方では、その彼女が船上から水面に捨てたタバコの吸い殻がすうっと水中に沈んでいくと、それを見つめるギル・マンの顔があり、表情は変えずとも怒りを感じさせるようなショットになっていて秀逸でした。。

ギル・マンの造形も素晴らしい。金星竜イミールと並ぶ、50年代SF怪奇映画を代表するクールなデザイン(女性デザイナーによる)。今見てもなお格好いいと言わざるを得ません。

★★★★。『シェイプ・オブ・ウォーター』公開前の予習のつもりで見ましたが、名作です。


ブルーレイのシャープな映像にも驚かされます。次は3Dで見てみる。
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