愛と感動と奇跡をたっぷり盛り込んだ日米2本の新作映画を見て来ました。
●『ナミヤ雑貨店の奇蹟』
東野圭吾の原作を映画化したSF風味のファンタジーです。
家宅侵入の罪を犯して逃亡中の3人の若者が、空き家になっていた元雑貨店に身を隠す。
かつて、その雑貨店では店主(西田敏行)が悩み相談を請け負っていた。やがて、店の郵便受けに30年前からの悩み相談の手紙が届き、3人は思い付きで返事を書いてみることになる。
…この映画、30年前(1982年)と現在(2012年)を行き来する物語と思っていたら、それ以外の時代のシーンも目まぐるしく登場し、どの登場人物の目線で描かれているのかがどんどんブレていきます。多種多用な登場人物が、ある2か所の奇蹟(というか因縁のよう)によって結びつき、集約されていくのですが、物語は激しく横道に逸れまくるので、せわしないことこの上ないです。
日本映画特有(悪い意味での)の”感動させる要素”には、
�”埃�の病に侵される登場人物
�▲潺紂璽献轡礇鵑鯡椹悗梗禺圓量�
�E┐錣摸�
�せ厂鬚領�
〜などがありますが、驚くことに、それらは全部この映画に詰まっています。まるで感動要素のバーゲンセール状態です。
SF好きとしては、2つの時代の時空がなぜ繋がったのか、そのSF的仕組みの方ばかりが気になってしまい、そういう意味では興味深く見られたとも言えそうです(もちろん、その理由は明らかにはされません)。★★★。
●『僕のワンダフル・ライフ』
ラッセ・ハルストレム監督の新作。輪廻転生を重ねていく犬の話です。
1960年代のアメリカ。ごく普通の家庭で飼われることになった子犬のベイリーは、飼い主の少年イーサンの愛情を受け、成長していく。やがてイーサンの家庭は大きく変わり、年を取ったベイリーは死ぬが、違う場所で違う犬として転生する。死のたびに転生を重ねるベイリーは、ついに元の飼い主だったイーサン(デニス・クエイド)と再会を果たす。
…犬が大量に出てくる犬映画なので、犬好きにはたまらないと思われます(自分は猫派)。
映画の公開寸前に、撮影中の犬への虐待動画がリークされ、製作会社が「動画は捏造されたもの」と会見するという珍事がありました。結局のところ真相は分からず仕舞いでしたが、ラッセ・ハルストレム監督ほどの大物がそんな事をするとは(個人的には)信じられません。犬にちなんだ映画でもある『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』も撮っているし、『HACHI 約束の犬』(アメリカではソフトスルー)でも犬を演出している監督です。しかし、今回の事件のマイナスイメージはどことなく付きまといます。
それを抜きにすると、単純に犬愛にあふれた映画ではあります(奇しくも、劇中には動物虐待で注意を受ける飼い主が登場します)。それ以上でも以下でもない映画でした。★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する