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2017年09月17日17:15

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ブルーレイが出るまで待っていた映画 『戦争のはらわた 最終盤』

我が家のホームシアターのライブラリには、封を切っていないソフトがいくつかあります。

サム・ペキンパーの『戦争のはらわた』のDVDもそれで、「HD映像で見られるまで待つ!」ことにしていたタイトルでした。

その『戦争のはらわた』が、3枚組ブルーレイ(国内盤)でリリースされたので、予約して購入し、やっとのことで見られた次第です(2000年以降、2度のリバイバル上映がありましたが、いずれも見逃しておりました)。

今回見たのは、2011年にイギリスで2Kスキャンされた高画質マスターを、東京現像所でさらにレストアしたもの。本国でも売っていない、まさに日本だけの”最終盤”です。日本でいかにこの映画が愛されているかを感じます。

1977(昭和52)年、西ドイツ=イギリス合作。実は日本の松竹富士も出資しています(その顛末はブルーレイBOXに封入のブックレットで明らかに)。まずはインターナショナル版で視聴しました。


【物語】
1943年、東部前線。クリミア半島では、ソ連軍の猛攻により、ドイツ軍は劣勢だった。
ただ、ドイツ陸軍ブラント大佐(ジェームズ・メイスン)が指揮する前線だけは、かろうじてソ連軍の攻撃に耐えていた。陸軍第2小隊を率いるシュタイナー伍長(ジェームズ・コバーン)は、部下に慕われていたが、型破りな戦法と性格で上層部からは目を付けられていた。
そこへ、出世欲に燃える貴族出身のシュトランスキー大尉(マクシミリアン・シェル)が着任。シュタイナーとの対立を深めてゆくが…。


…期待が長かった映画ほど、ようやく見られた時の失望が大きかったりしますが、この映画は違う。期待以上でした。凄かった…。

何が凄いって、火薬の量も血しぶきも凄いんだけれど、男のドラマですよね。
労働者階級のジェーム・コバーン対貴族出身のマクシミリアン・シェル、この2人の対決ですね。マクシミリアン・シェルに至っては、もうソ連軍なんか眼中にないし。鉄十字章が欲しいだけで味方を犠牲にしまくる。そのクセ、勲章にこだわる理由をポツンと吐露する弱気なシーンもあって、これまで映画が描いてきたドイツ軍将校とは全然違う人間臭さ。

そしてやっぱり、ジェームズ・コバーンはいいなあ。全然ドイツ人に見えないのですが(笑)、心から戦争を愛する男で。戦争と仲間なくしては生きていけないのですね。

クライマックス、MP40の弾倉の装填方法が分からず慌てまくるマクシミリアン・シェルを、ジェームズ・コバーンが高らかに笑い飛ばす衝撃のクライマックスは、(実はこうなることを事前に知っていたものの)鳥肌モノでした。

ジェームズ・メイスンの老大佐もいいし、実は熱い男だったキーゼル大尉=デビッド・ワーナーも良いです。

★★★★。デジタルスキャンされた画質は美麗そのものでした。


…ブルーレイの特典には、膨大な量の各種吹替え音声と字幕、メイキング・ドキュメンタリーのほか、来日中のペキンパー監督とコバーンで撮った日本のCM映像なども収録。

なんと結末が異なるドイツ公開版本編、画質がVHSそのままのビデオ版(日本)本編まで収録されています。

封入のブックレットには、日本公開当時の映画雑誌の記事再録(淀川長治先生の記事が秀逸)、各種宣材などがあり、見ごたえ十分です。
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