B級映画の2本立て(正確には2本ハシゴ)をしてきました。
しかしこれがまた、2本目に見た韓国製ゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』が傑作で。
今年の個人的暫定ベストテンに食い込む快挙的面白さでした。
●『スキップ・トレース』
香港の刑事・ベニー(ジャッキー・チェン)は、マカオで巨額の詐欺を働いたアメリカ人詐欺師のコナー(ジョニー・ノックスビル)を追ってロシアへ。しかもコナーが、ベニーが長年追っていた事件の容疑者の犯行を目撃していたことから、2人は陸路で香港を目指す珍道中に出る。
…レニー・ハーリン監督が香港で撮った香港映画。といってもプロデュースを兼ねたジャッキー・チェンの意向の方が強く反映されているのは明白で、レニー・ハーリンらしいダイナミックなアクションは控えめ。往年のゆるい香港製アクション映画と変わりはありません。
それでも、舞台となるのがモンゴルだったり、中国の少数民族の村だったりで、ふだん映画では見られない土地が多く登場し、飽きさせませんでした。
悪玉のボスとして、香港の井之頭五郎ことウィンストン・チャオが出演。悪役には見えないダンディーぶり。★★★。
●『新感染 ファイナル・エクスプレス』
ソウル発プサン行きのKTX(新幹線)に、人を食らう新種のウィルスに感染した乗客がいたことから、列車内がパニックに陥る。同時に韓国国内各地でもパニックが発生。全土に混乱が拡大する中、列車はプサンめざして爆走する。
…これは傑作です。
韓国映画で列車を舞台にしたものには佳作傑作が多く(『TUBE』『スノーピアサー』)、この映画も新たな1ページを刻むに値する作品です。ゾンビ映画としても秀作以上。
ソウルからプサンまで、実際にKTXで行くと約2時間だそうで、映画の上映時間も約2時間。
その間、観客は恐怖の密室を追体験することになります。
残酷描写もアクションもいたってストレート、へんな伏線もなし。きわめて正攻法の映画。
もちろん映画的ご都合主義が無い訳ではないのですが、面白い題材を、正直に撮った映画として、これは評価に値します。
キャラクターの描き方もうまく、書くとネタバレになりそうなためこれ以上は書けませんが、唯一残念だとするならば、これを日本では撮れないということ。韓国の鉄道全面協力のもとで作られたというのが何とも羨ましい映画です。★★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する