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2017年05月26日18:43

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思わず無いものねだり 『たたら侍』

時代劇映画『たたら侍』を見て来ました。

エグザイルのメンバーが関わっていることから、その層のファンの観客が多いのかと思いきや、見事に高年齢層の方ばかり(笑)。

本編前の予告編も『関ケ原』『忍びの国』『花戦さ』と、時代劇ばかり。

県をあげてご当地ロケに励んだ作品ですが、若い客層に響かせるのは難しいようです。

これまた見事に華のない時代劇でした。


【物語】
戦国時代。
出雲の国の山奥に、先祖代々伝わるたたらの技術を大切に守り抜く村があった。
品質の高い鉄の塊(玉鋼)を造る一族に生まれ、跡取りとして期待されている青年・伍介(青柳翔)は、狭い村の中で一生を終えることに疑問を感じ、侍になるべく村を出る。織田信長の軍勢に参加し、手柄を立てるという野心に燃えていた。
しかし、戦場の悲惨さに打ちひしがれ、村に戻ってくる。


…時代劇の主人公というのは大概サムライであり、百姓や市井の人に役割が与えられたとしても『七人の侍』が限界にして頂点。庶民が主人公の時代劇でドラマを盛り上げるとなると、よほどの演出力か奇抜な脚本が必要になる訳です。

この映画の主人公は、侍を夢見るたたら職人の息子で、挫折を味わって結局故郷に戻って来るのですが、難しい顔で思い悩むだけで、何も変わらないまま2時間15分が過ぎていきます。これは、ある意味ですごい映画です(申し訳程度の合戦シーンはあります)。

これほど存在感のない時代劇の主人公も珍しいでしょう。
それでも脇を固める役者に光る者がいれば救われるのですが、誰ひとりとして出て来ません。
ベテランの笹野高史と津川雅彦が安定のバイプレーヤーを務めるのみです。

ああ、ここに仲代達也が出ていれば。三船敏郎がいれば。勝新太郎がいればな…と、無いものねだりに終始してしまいました。力のある役者がほぼ不在です。

たたら製鉄のシーンだけは見応えがあります。★★★。
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