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2017年05月12日16:46

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無機質な狂気が一番怖い 『スプリット』

M・ナイト・シャマラン監督のスリラー映画『スプリット』を見て来ました。

メジャーデビュー作『シックス・センス』以来、どんでん返しやショッキングなラストが売りのキワモノ監督としてのイメージが強い監督ですが、この映画は正攻法でケレン味を抑えた作りになっており、全米で大ヒットしたのもそのあたりに理由がありそうです。


※ご注意!映画の内容に触れる記述があります※


【物語】
女子高生のケイシー(アニャ・テイラー・ジョイ)・マルシア・クレアの3人は、誕生会に出席した帰り、何者かに車ごと誘拐されてしまう。
気が付くと、地下室のような場所に監禁されていた3人は、誘拐犯の男(ジェームズ・マカヴォイ)が多重人格者であり、隠された凶暴な人格”ビースト”の出現を恐れている事実を知り、逃げ出そうとするが…。


シネマスコープ・サイズの無機質な画面に、静物を中心からじっと映し出すカメラワークが静かに不気味で、そこへ突然現れる狂気の男=ジェームズ・マカヴォイが、主人公たちを恐怖のどん底に叩き落します。全編通してヒッチコック・タッチの演出が今回も施されています(また監督本人も出ているし)。

2時間通して緊張感が持続する演出に、どっと疲れますが、これはいい意味での話。
シャマラン監督本来の、「静かな狂気が続いた末に炸裂する恐怖爆弾」的演出は見事でした。

3人の女子高生の1人、ヒロイン役のアナ・テイラー・ジョイは初めて見ました。
『フェノミナ』のジェニファー・コネリーを思わせる清楚なルックスで、実はその過去に…というのがミソです。

ラストでこの映画は、別のある映画と世界観を共有していたことが明かされ、その映画の主人公が突然登場します。ここに一番驚かされました。エンド・クレジット後まで席を立たないよう。
★★★。
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