フレデリック・フォーサイスの同名小説を映画化したサスペンス『オデッサ・ファイル』を久しぶりに見ました。BS-NHKで放送されたものです。
最初に見たのは大学生の時で、恐らくレンタルビデオでだったと思います。
ワイドスクリーン(シネマスコープ)の完全版で、HD映像で見たのは初めてです。
同じくフォーサイスの映画化である『ジャッカルの日』とまではいかないものの、こちらも面白い作品です。
【物語】
西ドイツのルポライター、ピーター・ミラー(ジョン・ヴォイト)は、自殺したユダヤ人の老人の日記を偶然に手にいれる。大戦中、ナチスの強制収容所に入れられていた老人は、収容所所長だったエドワード・ロシュマン(マクシミリアン・シェル)の残虐な行為を細かく記録しており、しかもごく最近、名前を変えて逃亡していたロシュマンを目撃していたことが判明する。
調査を進めるミラーは、ナチの戦犯を追うイスラエルの機関の力を借りて、元ナチ高官による組織”オデッサ”に迫る。
…監督のロナルド・ニームには『ポセイドン・アドベンチャー』というメガヒット作がありますが、実はサイレント時代のヒッチコックの助監督も務めていたという大ベテラン。題材が大作だろうとなかろうと、どっしり腰を据えて映像化するタイプの、気骨のある映画監督です。『オデッサ・ファイル』はニーム監督の最高傑作の1つです。
役柄上、老け役に挑戦している主人公役のジョン・ヴォイトは、40年前も今もそれほど変わらないのが驚きです。ナチの戦犯も演じればニュルンベルク裁判で弁護士にも扮するマクシミリアン・シェルが、出番は少ないですが強い印象を残します。
音楽を手掛けているのがアンドリュー・ロイド・ウエーバーだったのを初めて認識しました。
現代ミュージカルの立役者も、70年代は地道はサスペンス映画でキャリアを磨いていた訳です(スコアはあまり印象にはなりませんが…)。
オズワルド・モリスの撮影も良いです。冷戦下のドイツの乾いた空気を良く映し出しておりました。
★★★★。
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