オンデマンドDVDで急に出た『ビッグトレイル』を購入して見ました。
前から見たかった大作西部劇です。
この映画、オリジナル版は2時間45分もあります。日本で初公開されたときは若干カットされていたようなのですが、どういう訳か今回出たDVDの上映時間は2時間ジャスト。まるまる45分もカットされています。
(レーザーディスク時代、”70mm映画大全”の一作品として出たときはノーカットだったと記憶にあるのですが、確認中です)
それなのに、この時代の大作映画特有の”序曲”と”インターミッション(休憩)”はそのまま収録されているので、変な感じでした。
1965年、ユナイト映画製作のアメリカ映画です。
【物語】
1867年、南北戦争も終結した大西部。
冬を目前に控え、酒不足が深刻化したデンヴァーの街の人々は、商売人のウォリンガム(ブライアン・キース)に大量のウイスキーを発注するが、インディアンに嗅ぎつけられてしまう。
ウォリンガムは、騎兵隊を率いるゲアハート大佐(バート・ランカスター)に酒の輸送の護衛を依頼するも、禁酒運動を繰り広げる女性活動家のコーラ(リー・レミック)が同行すると言い出し、事態は思わぬ方向へと向かう。
…酒を心待ちにする街の人々、強欲な商人、女性活動家、騎兵隊、インディアンが5つ巴の大混戦を展開するスペクタクル・コメディです。
60年代の超大作コメディで、19世紀〜20世紀初頭を描いた作品には『グレートレース』や『素晴らしきヒコーキ野郎』がありますが、コメディに長けていたあの2作の監督に比べて、ジョン・スタージェスは真面目すぎたようです。どう見てもコメディには不向きなバート・ランカスターや、セクシーさに欠けるリー・レミックでは、ミスキャストという問題点もあります。
しかし、この映画で抜群に可笑しい存在が一人。ドナルド・プレザンスです。
デンヴァーの街の酒飲み親父で、酒を飲むと預言力を発揮し、飲めば飲むほど預言が冴えわたるという男の役。結局はこの男のせいで物語は珍展開を見せるのですが、場の笑いを一手に引き受けていて可笑しかったです。
(この役がそのまま、のちの大問題作『荒野の千鳥足』に繋がるとは…)
やはり45分のカットは厳しく、休憩を挟んでの前編と後編とで辻褄の合わない箇所もあり、オリジナルで出してほしかったところです。
公開当時はウルトラ・パナビジョンによるシネラマ上映がされていた作品。
その片鱗がカメラワークのあちこちに見られ、古き良き時代の大画面映画の雰囲気を味わえたのは良かったです。
★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する