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2016年12月02日17:50

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対象年齢急上昇の 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』

『ハリー・ポッター』シリーズに魔法生物学の教科書として登場した本を、原作者のJ・K・ローリング自らの製作・脚本化により映画化した『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を見て来ました。

主人公も子どもで対象年齢層も幅広かった『ハリー・ポッター』と比べて、大人が主人公であることもあり、作品のダークさも含めて対象年齢が上がった作品です(もちろん子ども楽しめる映画ではあります)。

【物語】
1926年。
魔法生物学者にして魔法使いのニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)がイギリスからニューヨークへとやって来る。彼のトランクには、魔法動物がぎっしり詰まっていた。

パン屋開業を夢見て同じくニューヨークに来た人間のジェイコブ(ダン・フォグラー)と偶然知り合ったニュートは、トランクから逃げ出した魔法動物探しに彼を巻き込んでしまう。折しもニューヨークの魔法界では問題が続発しており、アメリカの魔法議会長官(コリン・ファレル)に目を付けられたニュートは、議会で働く魔法使いのティナ(キャサリン・ウォーターストン)の協力を得て、逃げた魔法動物探しに奔走する。


…本家『ハリー・ポッター』シリーズでは、悪玉であるヴォルデモート卿=レイフ・ファインズは徐々にその姿を現しましたが、本作では映画の巻末に堂々と登場します。事前に情報を得てしまっていたのでそれほど驚きはありませんでしたが、知っていても楽しい衝撃がありました(ある大物スターが悪玉に扮しています)。

世界恐慌直前のニューヨークが舞台となるのは面白く、その風俗が丹念に描かれているのはハリウッド映画ならでは(撮影は英国のリーヴスデン・スタジオのようですが)。例え子どもも見るファンタジーであっても、映画の質感や、細部の描写に至るまでの力の入れようは、他国の映画業界に簡単に真似できるものではありません。

2代目ハリー・ポッター的な位置づけとなるニュート・スキャマンダー=エディ・レッドメインにはまだまだ秘密がありそうです。劇中では、ホグワーツ時代のダンブルドア(当時はまだ一教師のよう)との関係も僅かに描かれ、2018年に公開予定の第2作への期待も高まります。

『インヒアレント・ヴァイス』では妖艶な女を演じていたキャサリン・ウォーターストンは、'20年代ファッションの地味なスタイルで登場。コリン・ファレルは、いつ見てもコリン・ファレルでした。

エンド・クレジットを見るまでロン・パールマンが出ていたことに気付かず。あの巨体を生かした役ではないので、要注意です。


第2作では舞台を欧州に移すそうですが、世界恐慌期の暗黒なヨーロッパが舞台というのも悪くなさそうです。例えばナチス台頭前の、表現主義時代のドイツで繰り広げられる魔法合戦というのも面白そうです。★★★。
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