近未来の日本を舞台にしたSF犯罪スリラー『秘密 THE TOP SECRET』を見てきました。
同名漫画を映画化したものです。
【物語】
21世紀半ばの日本。
死んだ人間の脳にナノマシンを注入し、生前にその人間が見た映像を再現できる技術が確立。
この技術を利用し、犯罪捜査を行う予備機関”第九”に、新人捜査官の青木(岡田将生)が抜擢される。青木はかつて、家族を惨殺された過去を持っていた。第九の責任者であり、警視正の薪(生田斗真)もまた、過去に暗い影を背負っていた。
そんな折、ある殺人事件の被害者と見られていた女が、記憶喪失の状態で発見される。
捜査を始めた青木らは、事件の裏に別の大量殺人事件の容疑者の存在を知る。
…ダリオ・アルジェント監督の”動物3部作”のひとつ、『4匹の蠅』(1970)によく似た部分があります。
あの映画では、被害者の網膜に真犯人の手がかりが映像として焼き付いており、それを写真化することで真相に迫るという、かなりSF的な要素がありました。
今度の映画でも、眼球ではなく脳が手がかりになるという点は共通しています。
かなり猟奇的な殺人事件を描いているという点も似ていると言えます。
しかし、いくら捜査のテクノロジーが進化していても、肝心の主人公の捜査官がちっとも頼りにならず(終始むずかしい顔をして悲壮感を漂わせるだけ)、後味の悪い結末を迎える救いのなさだけが残ります。
若手俳優の競演は見ていて迫力はありましたが、これまた肝心のキーパーソンとなるヒロインがとんでもなく大根で、まるで映画の演技をしておらず、劇中の事件以上に恐ろしさを感じてしまいました。
★★★。アルジェントのようなケレン味も欲しいところです。
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