”午前十時の映画祭”で、シドニー・ポラック監督の『追憶』を見てきました。
午前十時〜を徒歩で行ける映画館で見られるようになろうとは…。嬉しい限りです。
この映画は未見でしたが、『007/私を愛したスパイ』のマービン・ハムリッシュが音楽を手がけているのと、『007/ムーンレイカー』のロイス・チャイルズが出ているというので、(ほぼそれだけで)見に行ってきました。
1973年、アメリカ映画(コロムビア映画)。ソニーのデジタル4Kスキャンによるマスターです。
【物語】
第二次大戦中。
政治運動に没頭するケイティ(バーブラ・ストライサンド)と、思想には囚われないハベル(ロバート・レッドフォード)は、大学で出会い、やがて恋に落ちる。
数年後、ハリウッドで脚本家として仕事を始めたハベルだったが、赤狩りが激しく叫ばれるようになり、ケイティの政治活動が問題視されるようになる。
…シドニー・ポラックの最高傑作は?と問われると、これほど難しい監督もいないように思えます。
娯楽に徹した『ザ・ファーム 法律事務所』か、出演作の『アイズ・ワイド・シャット』…という答えは異端でしょうが、個人的にはそうなのだから仕方がありません。
これは甘い映画でした。
個性的な顔立ちのバーブラ・ストライサンドとロバート・レッドフォードが恋に落ちるというプロット自体がファンタジーのようですが(しかしストライサンドの演技は賞賛に値します)、見ている違和感が無くなるのが映画的なマジックであるようです。
追い打ちをかけるように何度もリフレインする主題歌もこれまた甘く、映画との相乗効果で当時の観客の感涙を招いたのでしょう。
ジェームズ・ウッズがストライサンドの政治活動のパートナー役で登場。あまりに若いので最初は分かりませんでした。
★★★。4Kスキャンによる映像は美しいですが、70年代のハリウッド映画にありがちなフォーカスの甘さも再現されています。音声は5.1chのようでしたが、なめらかで自然な感じでした。
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