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2016年01月31日01:31

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onちゃんの中の人から映画俳優まで 『俳優 亀岡拓次』

北海道が生んだ個性派俳優・安田顕の初主演映画『俳優 亀岡拓次』を見てきました。

これはいい映画でした。邦画版『アメリカの夜』と言えそうです。


【物語】
数多くの映画やドラマで名脇役として出演してきた俳優・亀岡拓次(安田顕)。
どんな小さな役でも器用にこなすことから、監督たちにも重宝がられてきた。
ある映画の撮影で訪れた長野で、夜の居酒屋で出会ったあづみ(麻生久美子)に一目ぼれした亀岡は、スペインの世界的巨匠監督の映画出演のオファーも受け、人生に転機が訪れるが…。


…安田顕といえば、大泉洋とならび、あの伝説的な「水曜どうでしょう」で準レギュラーとして登場して以来、地道に着実にキャリアを重ねてきた怪優です。

某局のマスコットキャラクターの”中の人”を演じつつ、黒すぎるシュールな笑いを放つ「水曜どうでしょう」の彼からは、想像もできなかった名演技を見せています。
(「水曜どうでしょう」初期の”クリスマス・パーティーの回”は抱腹絶倒の面白さ。必見!)

日本映画の名脇役と言えば、その人生が映画化もされた殿山泰司がおりますが、あの名優にも通じるような役で、何とも枯れた味わいがいい(まだ若いのですが…)。映画のロケでヘトヘトになった体を引きずって居酒屋に入り、カンテンとタコブツで日本酒をすする姿に、往年の名優が重なります。パリッとスーツで決めたインテリヤクザだった『龍三と七人の子分たち』とは正反対の役です。

好きなものは酒。タバコは必ず他人にせびる。現場のどんな監督の要求にも応える。プロの俳優で、俳優の中の俳優。情けないのにカッコいい男。安田顕にぴったりです。


スペインの巨匠映画監督とのエピソードはちょっと長くて重く、映画のテンポを止めますが、大友良英の音楽が軽快で爽快。見終わった後、軽やかな気持ちで映画館を後にすることができました。


今年の実写邦画、早くもNo.1の1作です。★★★★。
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