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2015年12月29日23:59

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2015年の映画を振り返る�� 極私的MVP

今年は、映画館で102本の映画を見ました(複数回見た同一作品はのぞく)。

映画館のない地方都市でこれだけ見られたのは(自分で言うのも何ですが)、頑張った方です。
片道100�厠イ譴新狆譴紡�を運ぶのにも慣れました。

もう今年は新作映画を見ることは無さそうなので、例年どおりのベストテン・MVP・ソフト大賞を(勝手に)決めたいと思います。

まずはMVPです。
(コメントは次点についてではなく、グランプリについてのものです)


●監督…ジョージ・ミラー 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
 ・次点…J・J・エイブラムス 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
 年齢を感じさせない映画作りへの情熱と愛を『マッドマックス』に見ました。ジョージ・ミラーは過去の監督ではなく、現代を生きる映画作家であることを証明しました。

●主演女優…シャーリーズ・セロン 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
 ・次点…安藤サクラ 『百円の恋』 デイジー・リドリー 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
 そのジョージ・ミラー監督の期待に見事答えたシャーリーズ・セロン。痛みを体現したアクションからは女優の執念のようなものさえ感じました。シャーリーズ・セロンなくして『マッドマックス』の復活はあり得ませんでした。

●主演男優…本木雅弘 『天空の蜂』
 ・次点…ホアキン・フェニックス 『インヒアレント・ヴァイス』
 『天空の蜂』の主人公は江口洋介ですが、感情的な江口にぴったり張り付き、冷徹に意見を述べる原発技師を演じた本木雅弘は新境地を築いたと言えます。また、この映画の俳優はみんな良いのも特筆しておきます。

●助演女優…高島礼子 『THE NEXT GENERATIONパトレイバー 首都決戦』
 ・次点…石原さとみ 『進撃の巨人ATTACK ON TITAN』
 ショートヘアーで無口なヒロインを常に描いてきた押井守監督の新たなミューズです。知的で饒舌、しかし目的達成のためには捕えた犯人グループをも無言で撃ち抜く、これまでにないヒロイン像を創り出しています。

●助演男優…クリストフ・ヴァルツ 『007/スペクター』
 ・次点…ピアース・ブロスナン 『サバイバー』
 映画史上に残る大悪党の復活劇をアカデミー賞俳優が見事に体現。紳士的なのに極悪非道という、007シリーズの悪玉のセオリーを忠実に再現しつつ、現代的な不気味さをも兼ね備えた新たなヴィランの登場に拍手です。

●脚本…ローレンス・カスダンほか 『スター・ウォーズ/エピソード�� フォースの覚醒』
 恐らく、今年の映画の中では最も容易ではなかった脚本のはず。名脚本家、華々しく復活です。007にしても『スター・ウォーズ』にしても、今年は復活の1年でした。それを象徴しています。

●撮影…ホイテ・ヴァン・ホイテマ 『007/スペクター』
 冒頭のメキシコでの長回しは、それまでのボンド映画にはなかった新しいスタイル。灼熱のタンジールから雪のアルプス、霧のロンドンまで、縦横無尽に見せたカメラワークで監督のハードな要求に応えています。

●美術…コリン・ギブソン 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
 唯一無二の世界観を30年ぶりに再現して見せた功績は大きいです。それどころかシリーズにとっての新たな要素…砂漠の中の水源…まで、現実を超えた映画美術を生々しく演出していました。

●VFX…ILM 『スター・ウォーズ/エピソード�� フォースの覚醒』
 前日談なのにオーバーテクノロジーが気になった『エピソード�機銑掘拵�線ではなく、巨大帝国崩壊後の廃れたテクノロジーを、世界観を壊すことなく復活させた老舗工房に感謝。『007/スペクター』のVFXまでも手掛けるプロフェッショナル集団には感服します。

●音楽…トーマス・ニューマン 『007/スペクター』
 前作のスコアを流用した場面が多かったのが気にはなりましたが、それは往年のジョン・バリーも同じ。前作では聴き慣れない感じがあったのが。払拭されています。やっとボンド・スコアらしくなりました。

●主題歌…ゲスの極み乙女。“ロマンスがありあまる” 『ストレイヤーズ・クロニクル』
 ・次点…サム・スミス”Writing’s on the wall“ 『007/スペクター』
 映画の出来と主題歌の良さが必ずしも比例しない好例。チグハグな映画の世界に痛いほどマッチした主題歌です。この曲でゲスの極み乙女。を知りました。

●挿入歌…成瀬順(水瀬いのり)“あなたの名前呼ぶよ”『心が叫びたがってるんだ。』
 名作映画『オズの魔法使い』の主題歌”虹のかなたに”をモチーフにし、ある別の曲とシンクロさせた、これは名曲です。本編の主題歌よりずっと良かった。


…ピリリとくるニューフェイス…『スター・ウォーズ』のデイジー・リドリーと、『百円の恋』の安藤サクラ(もはやベテランになりつつありますが)…には悩みました。結局外してしまいましたが、今後どんどんピリリとさせてくれると思うので、大いに期待して見ていきます。
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