世の中が『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で盛り上がっている中、私も仕事の合間をぬって上京して見てきた訳ですが、今回の上京にはもう一つの目的がありました。
(日程的に強行軍だったため友達などには会えず…)
それは、先月オープンした市川崑記念室を訪問することでした。市川崑監督は、あらゆる映画監督の中でも生涯尊敬している映画監督です。
市川崑記念室は、監督の住まいがあった渋谷区南平台に先月オープンした施設で、ホームページで開設を知って以来、行きたく思っていました。
商業目的の施設とは違うので、完全予約制で一度に入室できる人数にも限りがあります。
渋谷駅から徒歩15分、完成な住宅街の中にありました(早く着いたので近くを散策していたら、ある女優さんの邸宅を発見して驚いた。普通に表札が出ていました)。
マンションの1階部分を改築したような展示室で、入るとすぐに、吉永小百合や役所広司からの花束が並ぶ中、監督のディレクターズ・チェアが。市川監督の全作品をパネルで紹介したコーナーもあり、それぞれの作品に対する監督のメッセージもありました。
目を皿のようにして堪能してきました。
すべて市川崑監督が私蔵していたものばかり。
『東京オリンピック』の撮影プランを詳細に記したノート、『ビルマの竪琴』の新旧シナリオ、『おとうと』の海外版プレス。監督が愛用したカメラや編集機材の数々。
本で読んだ資料とは異なる、本物に触れた愛用品の数々が、そこにはありました。
驚いたのは、監督のお身内の方や、市川崑監督作品ではお馴染みの名編集者・長田千鶴子さんがいらして、案内をしていらしたこと。映画のクレジットや関連書籍で知っていた方が、まさかその本物にお会いできるとは。
自分以外の閲覧者にはフィルムセンターの関係者と思しき一行がいて(一般人は自分だけだった)、そちらのご案内でお忙しかったとはずなのですが、自分にも監督にまつわるお話をして頂いたことが感激でした。
市川崑監督作の制作者でもあり、助監督も務められた若林和子さんには、監督にまつわるナマのお話を伺うこともできました。
監督の人となりが伺えるような、血の通った温かみのある展示室と、それを後世に伝えようとしている映画の人びとが、そこにはおりました。
今回の展示品は、監督の膨大な資料のほんの一部だそうで、今後段階的に展示内容を変えていくそうです。上京したら必ず行く場所が、またひとつ出来ました。
http://www.konichikawa.com/index.html
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