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2015年10月30日17:49

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平日午後の’60年代映画2本立て

最近購入していたDVD・BDの2本立て上映を自宅のホームシアターでやりました。

平日の昼ということもあり、むかしテレビ東京でやっていた映画のTV放送のような感覚。

何の関連性もない2作品ですが、往年の2番館3番館での2本立てのようでもあります。


●『ミイラの幽霊』(1959英) 国内盤BD

日本ではソフト化されていなかった念願の作品。
監督テレンス・フィッシャー、主演ピーター・カッシング&クリストファー・リーという黄金トリオの作品で、『フランケンシュタインの逆襲』『吸血鬼ドラキュラ』の流れをくむ、ユニヴァーサル・ホラーのリメイクです。

19世紀、エジプト古代王朝の姫の墓を発掘した考古学者たちを、蘇ったミイラ(クリストファー・リー)が襲うという王道路線の物語。

想像以上に良かった。
ヘルシング教授を彷彿とさせる精悍なピーター・カッシングももちろん良いのですが、クリストファー・リーがいい!

全身が腐敗したような特殊メイクで、目だけが出ているのですが、かつて愛した姫とうり二つの英国人女性を目にして我に返り、己の変わり果てた姿を恥じて、何とも悲しそうな目をする、目だけの演技。のちにハマー・フィルムが量産する『怪奇ミイラ男』『ミイラ怪人の呪い』にはない、人間の哀しさを表現できていたのはクリストファー・リーだけなのでした。

ブルーレイの鮮明な映像は、原色豊かなハマー・カラーを鮮烈に再現しています。★★★★。


●『ど根性物語 銭の踊り』(1964大映・日本) 国内廉価盤DVD

生涯見続けることを決めている市川崑監督の未見の作品でした。
監督の生誕100年を記念して出た、廉価盤DVDを購入しての鑑賞です。

正義感のカタマリのようなタクシー運転手・町田八百(勝新太郎)が、腕っぷしの良さを買われて殺し屋にスカウトされるという破天荒な物語で、市川監督には珍しいガン・アクション映画でもあります。

ジェームズ・ボンドばりにタキシードでキメた勝新太郎演じる素人の殺し屋が可笑しく、奇想天外な物語が展開しますが、もの悲しさ漂うラストが強烈です。

撮影・宮川一夫、音楽・ハナ肇という豪華スタッフも凄く、それでも見事にちゃんと市川崑ワールドなので安心。文芸映画『おとうと』『鍵』を撮ったのと同じ監督作品とは思えない、ハイスピードなアクション映画でした。★★★★。


…ハマー・ホラーと市川崑の同時上映2本立て。こんなことが出来るのもホームシアターの醍醐味です。
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