なぜか地元のシネコンにも近隣のシネコンにも来なかった、マイケル・マン監督の最新作『ブラックハット』をブルーレイで見ました。
マイケル・マンといえば、男(漢)の映画を撮る監督。
デ・ニーロとアル・パチーノが対決する『ヒート』が有名ですが、ラッセル・クロウの『インサイダー』、ドラマの映画化『マイアミ・バイス』、トム・クルーズの自暴自棄な殺し屋が最高だった『コラテラル』など、どれも男(漢)を描いているのが特徴です。
【物語】
香港の原発のシステムが遠隔操作ウイルスの侵入を受け、冷却装置を破壊され、爆発した。
直後にアメリカの金融機関も大規模なウイルス攻撃を受けて、穀物取引が危機的な被害を受ける。
事態を重く見た中国とアメリカは、それぞれの捜査官による共同捜査を展開。中国側のチェン・ダーワイ大尉(ワン・リーホン)は、犯行に使われたウイルスが、旧知のハッカー・ハサウェイ(クリス・ヘムズワース)がかつて開発したものであることを突き止め、収監されていたハサウェイを仮釈放させる。
犯行声明もなく、犯人の姿の見えない捜査が始まる。
…主演のクリス・ヘムズワース以外の大半は、アジア圏の俳優で固められているのが特徴。準主役として登場する捜査官役のワン・リーホンと、その妹役のタン・ウェイは、クリス・ヘムズワース以上に目立っています(そして2人ともいい俳優でした)。
反して、終盤で登場する犯人がぜんぜん冴えない。
こういう映画のキモは犯人役者だと思うのですが、まったくパッとしないのが拍子抜けでした。
ラストにもしっくり来ないモヤモヤ感が漂います。
香港やジャカルタ、マレーシアを舞台に展開する物語は、多国籍映画の雰囲気が十分で良かったです。ただマイケル・マンの手にかかると、どの都市の夜景も青白いかオレンジ色かです(笑)。
旬な題材なのも良かったです。
米中の合同捜査が始まるも、アメリカは中国からのハッカー問題で、中国は南シナ海問題でアメリカを牽制し、腹の探り合いが捜査が進展しない。結局は、国境を越えた男(漢)たちの友情で物語が進むというのも良いものでした。
マイケル・マン監督作品としては、『パブリック・エネミーズ』よりは良いものの、『コラテラル』よりは劣るといったところでしょうか。
★★★。
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