きのう見た4本の新作映画の最後が、英国製スパイ・アクション『キングスマン』でした。
アメリカでは興行収入1億ドルを超えるスマッシュ・ヒットとなっています。
原作は同名のコミックによるものです。
【物語】
卓越した身体能力や頭脳を持ちながらも、生活環境の劣悪さなどのためにチンピラのような生活を送っているエグジー(タウン・エガートン)。事件を起こして拘留された彼を釈放したのは、エグジーの父を知っているという紳士・ハリー・ハート(コリン・ファース)だった。ハリーの正体は、どの国にも属さない諜報組織”キングスマン”のスパイで、エグジーをスカウトしに来たのだった。
やがて2人は、IT長者のヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)が企む世界的な陰謀を知る。
…監督のマシュー・ヴォーンは、本家007シリーズの『カジノ・ロワイヤル』で当初の監督候補だった人。結局『カジノ…』はベテランのマーティン・キャンベルが監督しましたが、マシュー・ヴォーンは『キック・アス』『X-MEN ファースト・ジェネレーション』を大ヒットさせています。
007好きの監督だけあり、この映画も007ネタで満載です。
猛毒が仕込まれたナイフが飛び出す靴、誇大妄想狂の敵(その敵とコリン・ファースの会話はボンド映画について)、ジェントルでクラシックなスタイルのスパイ。007好きはニヤニヤのし通しです。
敵のNo.2までもがボンド映画的。カッターのついた義足を両足にはめたガゼル(ソフィア・ブテア)は、007シリーズの往年のジョーズやニックナックなどの、身体に特徴のあるキャラクターを彷彿をさせます。
その上、ジェームズ・ボンドと双璧を成す往年のスパイ=ハリー・パーマーで知られる名優マイケル・ケインや、『裏切りのサーカス』で悲劇のスパイを演じたマーク・ストロングまで動員し、さながらスパイ映画祭りの様相でした。
ただし主人公が若手なので、古き良きスパイ映画への単なるオマージュにとどまらず、むしろそれらを新鮮なものとして受け入れるスタイルこそが、この映画の真価たる部分でしょう。
ただひとつ納得できなった、コリン・ファースの途中退場を除けば、傑作となり得たかもしれません。
★★★。
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