日活製のガン・アクション映画『拳銃<コルト>は俺のパスポート』をDVDで見ました。
宍戸錠主演の日活アクション映画は、アクション・コメディの傑作『危いことなら銭になる』と、鈴木清順監督の名作『殺しの烙印』をDVDで持っていますが、この映画は初めて見たもの。
東宝ニューアクションよりも早く、ガン・アクションのデティールを描いた最初期の映画のひとつです。
1967(昭和42)年、シネマスコープのモノクロ映画です。
【物語】
フリーランスの殺し屋・上村(宍戸錠)は、相棒で舎弟の塩崎(ジェリー藤尾)とともに、島津組の組長(嵐寛寿郎)の暗殺をいう仕事を成し遂げるが、島津組の追手が予想よりも早く、逃亡に失敗する。
横浜のモーテル・渚館に身を隠した上村たちだったが、すぐに追及の手が及ぶ。
…この時代の宍戸錠は、同類の役を演じているように見えても、『危いことなら銭になる』ではコミカルに、『殺しの烙印』では殺し屋No.1の座を狙うストイックな役で、それぞれにおいて性格が異なります。この映画ではコミカルな要素を徹底的に排除し、ただ生きるためだけに逃亡する殺し屋を演じております。
タイトルには「拳銃」と書いて”コルト”と読むルビが付いていますが、劇中で宍戸錠が持つのはベレッタ。当時の日活アクションに登場した拳銃を総称しての”コルト”というタイトルなのでしょう。
他にも、敵の殺し屋が使うのがルガーP08で、取り付け不可能なスコープが付いていたりするのも面白いです。デティールにはこだわっていても、そういうところがちゃんと映画なのです(良い意味で)。
映画の舞台となるのは冬。
ラストの埋め立て地での対決はマカロニ・アクションのようで、そこに登場する1匹のハエが、主人公の殺し屋の心情を表していて、無常な感じがとても良いです。
ガン・アクション映画好きとしては、大いに楽しめた1作です。
★★★。
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