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2015年07月18日18:28

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脳内キャラによる超ミニマム世界系映画 『インサイド・ヘッド』

ディズニー・ピクサーの新作長編アニメーション『インサイド・ヘッド』を見て来ました。

全米では『ジュラシック・ワールド』に次ぐ興行成績で、日本でもディズニーの『アナと雪の女王』のメガヒットは記憶に新しく、身構えて劇場入りしましたが、意外なことに客席の4割程度の入りでした。

本編の感想の前に、本編が始まるまでのグチをひとつ。

ディズニー映画の長編の前には短編映画の上映があるのが恒例。
『アナと雪の女王』ではクラシックなミッキーマウスが3Dアニメで活躍する短編があり、楽しかったのですが、今回のは(『南の島のラブソング』)、休火山が活火山に恋をするというシュールなミュージカル。擬人化された火山がハワイアンを歌う珍品で、いくらなんでも火山大国での上映にこれはキツい。

監督ピート・ドクターの日本向けあいさつ映像が流れ、いよいよ本編かと思うと、ドリカムが日本語で歌うイメージソングが長々と流れます。日本の家族の喜怒哀楽をスライドさせた実写映像に、カラオケよろしくドリカムの日本語イメージソングが流れ、観客席の子どもの我慢も限界に。

しかもこのイメージソング、公開までの劇場予告で散々流れていたもので、本編でどういうい使われ方をするのかと思って見ていたら、なんと本編での使用はなし。

”Let it go”の柳の下のドジョウを狙ったものとすると、あまりにお粗末でした。


【物語】
ミネソタで両親と暮らす少女ライリー。その頭の中には、彼女の感情を司る”ヨロコビ””カナシミ””ビビリ””ムカムカ””イカリ”がいた。
サンフランシスコへの引っ越しが決まり、慣れない環境に動揺するライリーだったが、ふとしたことからヨロコビとカナシミが頭の司令室から外へ飛び出てしまう。喜びと悲しみの感情を出せなくなったライリーは心を閉ざしてしまうが…。


…日本には、動物や無機物を擬人化して愛でる映像文化が2次元の世界を中心に百花繚乱ですが、それをディズニー・ピクサーがやったというのが驚きです。

一見すると複雑になりかねないプロットなのを、手堅く描いています。
感情を司る頭の中の5人のキャラクターは、分かりやすく描かれており(本作のもうひとりの主人公とも言うべき”ヨロコビ”はベリーショートの快活な少女風)、、子どもが見ても十分感情移入できるでしょう。それでも途中で席を立つ親子がいましたが…。

感情を司るキャラクターたちが、それぞれに感情を持って人間をコントロールしているという話は、面白い様でもあり、薄気味の悪い話でもあります。

かわいらしい動物キャラクターが出てくる類の作品ではないのが新機軸です(ちょっと不気味なピンクのイルカ象なら出てきます)。

爽快極まりない清潔なハッピーエンドがすべてを包み込むラスト。映画が終わり、劇場の外に出た瞬間の、現実に戻ってきたときの重みとのギャップがトラウマになりそうです。

★★★。

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