60歳にしてアクション映画で大活躍中のリーアム・ニーソンの新作ハードボイルド・アクションを見て来ました。
この映画、70年代のヨーロッパ映画のような雰囲気があり、良作です。
【物語】
ニューヨーク・マフィアの大ボス、ショーン・マグワイア(エド・ハリス)と、組織の殺し屋ジミー・コンロン(リーアム・ニーソン)は、昔からの親友であった。だがジミーの息子マイク(ジョエル・キナマン)は父の仕事を軽蔑し、親子の間には軋轢があった。
そんな時、ショーンの息子ダニー(ボイド・ホルブルック)がアルバニア人の麻薬ディーラーを殺してしまい、その現場をマイクが目撃したため、ダニーに命を狙われてしまう。ジミーは息子を守るために、やむなくダニーを射殺する。
ショーンの組織と買収された無数の警官たちに追われるジミー親子の、決死の逃亡が始まる。
…リーアム・ニーソンとは『アンノウン』『フライト・ゲーム』と本作で3作目のコラボとなる、ジャウム・コレット・セラが監督。ニューヨーク中を逃亡する殺し屋親子の一夜を、妥協のないハードボイルドな演出で描いており、徹底したリアルな映像が見どころです。
いい具合に汚れたニューヨークの街並みが映画のもう一つの主人公となっています。
やむにやまれぬ事情で親友の息子を殺した男と、組織のボスとしての体裁を保ちつつ親友を追撃せねばならない男を演じる名優2人の競演も素晴らしいものでした。特にエド・ハリスは、最近は助演のような役が多かったですが、本作では威圧感も友情もある難役を堂々と演じています。まさにエド・ハリスの真骨頂です。
対するリーアム・ニーソンも、相変わらずキレのいいアクションを見せます。格闘術にも射撃にも長けたプロの殺し屋をソツなく演じており、独特の安定感は健在です(実際には、相当の訓練とトレーニングを積んでいるはずです)。武器が大口径のリボルバーと旧式のライフルというのも良かった。時代に取り残された男なんですね。
大都会の狂乱の夜から、一転して夜明けの郊外ので終わる、時間と風景の変化の描き方も良かったです。単純明快なアメリカ映画にあらず、往年の犯罪映画を見終わったあとのような疲労感が心地よいものでした。
★★★。
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