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2015年05月24日00:02

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現代版ウエストワールド 『デッド・シティ2055』

新作ロボットSFが続きます。

今日(23日)見た2本目の新作映画は『デッド・シティ2055』です。
ブルース・ウィリスが出演していますが主役ではなく、配給・製作会社もインディペンデント系の作品です。

尚、日本の宣伝資料では、劇中に登場するロボット(といっても生体部品を使ったクローンに近い)は”レプリカント”と表記されていますが、劇中では1度もそのように呼ばれず、違和感があったため、ここでは”ロボット”と表記しています。


【物語】
人間とほぼ見分けがつかない、精巧なロボット技術が確立された近未来。
都市全体が巨大なリゾートである”VICE”では、あらゆる犯罪がエンターテインメントとして許され、都市内に居住しているロボットには何をしても良いことから、絶大な人気を集めていた。一方では、ロボット相手の犯罪の味を占めた顧客が、VICEの外に出て犯す犯罪も深刻化していた。

都市内のロボットは自身を人間と思い、一定時間が過ぎると記憶がリセットされるプログラムが施されていたが、ロボットのひとりであるケリー(アンビル・チルダーズ)が、プログラムの不具合から記憶が消去されず、外の街に逃亡してしまう。都市の内外での捜査に当たっていた刑事のロイ(トーマス・ジェーン)がそれに気づき、ケリーを追うが、VICEのCEOであるジュリアン(ブルース・ウィリス)は事件をもみ消す工作を密かに進める。


…ロボットが働くテーマパークで制御不能のロボットが事件を起こすというのは、名作SF『ウエストワールド』そのもので、もはや古典の域。本作は残念ながら、その域を出ているとは言い難い出来です。

主人公のロボットであるケリーは、中盤までは自分を普通の人間と思い込んでいるという設定であり、観客が感情移入するのは彼女なので、正義の刑事=トーマス・ジェーンでも悪の資本家=ブルース・ウィリスでもないため、予測不可能な方向へ物語が展開するのは見ていて面白いものでした。

”レプリカント”という名称は日本の配給会社が意識的にそう呼ばせているようですが、そんなことをしなくとも、本作が『ブレードランナー』の影響下にもあることは明白でしょう。強いて言えば、『ブレードランナー』のプリスことダリル・ハンナほどの戦闘能力が本作のケリーには当初なく、戦闘プログラムをインストールすることで身に着けるという点が、唯一の現代的要素でした。

佳作とまでも行かないものの、ロボットSFとしては大いに楽しめるB級映画です。
★★★。


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