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2015年05月06日12:54

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GW映画�� イカれたアタマで 『インヒアレント・ヴァイス』

1作ごとに激しく物議を醸す監督、ポール・トーマス・アンダーソンの新作『インヒアレント・ヴァイス』も見ました。

登場人物のほとんどがヤク中という、とんでもない探偵映画です。


【物語】
1970年、ロサンゼルス。
薬物中毒の探偵”ドク”(ホアキン・フェニックス)のもとに、元恋人からの危険な依頼が舞い込む。
彼女の今の愛人である不動産王ミッキー・エルフマン(エリック・ロバーツ)が、妻によって精神病院に入れられそうなので助けてほしいという依頼だった。
しぶしぶ調査を始めたドクだったが、聞き込みに訪れた現場で死体を発見し、宿敵である刑事”ビックフット”(ジョシュ・ブローリン)に容疑者として目を付けられてしまう。


…これまでのP・T・アンダーソンの監督作品とは一線を画する、ブラックユーモアに満ちた探偵映画。どんな映画かと聞かれたら、このポスターがすべてを物語っています。極彩色に彩られ、うつろな目をする主人公の探偵=ホアキン・フェニックスがすべてです。

あえて起承転結をボヤかしたような曖昧なつくり。陽光降りそそぐLAの汗ばむような熱気、酒とドラッグの匂い、殺人。だらしのない主人公が、クスリをやるととたんに頭脳明晰になり、敵も一撃で倒してしまうのが何ともおかしいです。

登場人物もみんなヘン(褒め言葉)。
暴力的な刑事”ビッグフット”に、ジョシュ・ブローリン。日本人が経営するレストランで、日本語で「もっとパンケーキを!もっとパンケーキを!」を叫びながらパンケーキを喰いまくる、狂気に満ちたシーンは必見です。

セックスとコカイン中毒の歯科医にマーティン・ショート、主人公の親友の弁護士ニベニチオ・デル・トロ。警察のスパイで組織に潜入中の捜査官にオーウェン・ウィルソン。みんな狂ってる。

その中で唯一マトモ(に見える)のが、これもまた主人公の元カノの検事=リース・ウィザースプーンです。彼女だけがマトモなのが逆におかしかった。

この監督のフィルモグラフィの中では特異な位置にありそうな作品ですが、よく考えてみると、前作『ザ・マスター』もその前の『ゼア・ウィルビー・ブラッド』も相当ヘンな映画でした。ヘンで面白い。もうひとりのアンダーソン…ウェス・アンダーソン監督と合わせて、2大ヘンなアメリカ映画監督として、今後もこの監督たちの映画を見続けるのが密かな楽しみです。

★★★。

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