デビッド・フィンチャー監督の最新作にして、全米では現在でも1億ドルを超えるヒットを続けており、アカデミー賞の有力候補の1つともなっている『ゴーン・ガール』を見てきました。
以下、デビッド・フィンチャー監督と自分との戦いの記録です。全作品、公開時に映画館で戦ってます。
◎完敗、私の負け。面白かった。
○まあ良かった。悪くなかった。
△引き分け。
×完全勝利。面白くなかった。私の勝ち。
●『エイリアン3』=△
●『セブン』=◎
●『ゲーム』=△
●『ファイト・クラブ』=◎
●『パニック・ルーム』=×
●『ゾディアック』=△
●『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』=○
●『ソーシャル・ネットワーク』=△
●『ドラゴン・タトゥーの女』=◎
そしてこの最新作『ゴーン・ガール』は”○”ということになります。
【物語】
ミズーリ州に暮らすニック・ダン(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)の夫婦は、結婚5周年を迎えていた。失業中のニックは、完璧すぎて資産もあるエイミーに頭が上がらない日々だったが、結婚記念日の朝、エイミーは失踪する。
警察の捜査が進む中、凶悪犯による重大事件と断定されたエイミーの失踪は、センセーショナルに報道され、マスコミの情報合戦も過熱していく。
やがて、失踪の裏に潜む衝撃的な事実が徐々に明るみに出てゆく。
…以下、若干のネタバレがあります。ご注意ください。
デビッド・フィンチャー特有の、人間の表面には見えない暗い部分を切り取って明るい所にさらけ出す容赦のない演出が今回も饒舌なほどで、見てはいけない暗部を見せられる不快感が終始つきまとい、見終わった後も最悪な後味を残す作品でした(ただしこれは半分はほめ言葉です)。
後味というのは、たとえ悪くても、傑作たり得る映画も多いのですが、この映画ではそこまでには至らず、ただ悪いのが困りものです。
ルネ・クレマン監督の傑作ミステリー映画に『危険がいっぱい』というのがありましたが、結局はあの映画のDNAを受け継いでいるようです(フィンチャー監督が参考にしていたかどうかは勝手な想像ですが…)。
ベン・アフレックには脚本家としての才能があり、俳優としても高い評価を受けている一人。
何となく冒頓というか、いつも口を少し開けて焦点の定まらない目をしている俳優という印象です。しかし本作に関して言うと、気持ち悪いぐらいのハマリ役と言えるでしょう。
衝撃的な失踪を遂げる完璧妻=ロザムンド・パイクは、『007/ダイ・アナザー・デイ』のボンドガールですが、本作では見事な演技を見せています。アカデミー主演女優賞受賞の可能性も充分にあると思います。
2時間半、デビッド・フィンチャーの異常な世界にどっぷり浸れる悪夢のような映画です(これも半分ほめ言葉)。淀川先生風に言うならば、「良くて悪くて悪くて良くて」というところでした。★★★。
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