先日、マイケル・ケイン主演のTVムービーのDVDを偶然ホームセンターで見つけて購入しましたが、奇しくも同じマイケル・ケイン、同じメーカーから出ていた『ジグソー・マン』のDVDを入手しました。こちらも激安でした。
スタッフ・キャストがとんでもなく豪華なスパイ・スリラーです。
監督は『007/ドクター・ノオ』『ロシアより愛をこめて』『サンダーボール作戦』の大ベテラン、テレンス・ヤング(今日もたまたまBS-NHKで同監督の『暗くなるまで待って』をやっていました)。
第2班監督が『女王陛下の007』の監督、ピーター・ハント。
撮影監督が、ホラー映画好きにはお馴染みのフレディ・フランシス。
キャストがまたすごい。
主演のマイケル・ケインに加え、サー・ローレンス・オリビエが共演。この2人といえば、大傑作『探偵/スルース』を思い起こすはず。
さらに、『007/ダイヤモンドは永遠に』の2代目ブロフェルドことチャールズ・グレイ、『007/ロシアより愛をこめて』のスペクターの作戦参謀、ブラデック・シェイバルも共演しています。
主題歌はディオンヌ・ワーウィックです。007を強く意識したスタッフ・キャストなのは一目瞭然です。
これで面白くないはずがない…と思うのが普通。しかしこの映画、日本では劇場公開されず、ビデオスルーされている作品なのです。
1984年のイギリス映画です。
【物語】
元英国情報部員でソ連に亡命し、KGB高官となっていたフィリップ・キンバリー(マイケル・ケイン)。
亡命前に自身が英国に隠した機密情報の回収を命じられたキンバリーだったが、情報を英国に売り渡すべく、空港でKGBの尾行を振り切る裏切り行為に出る。
英国情報部の責任者、スケース提督(ローレンス・オリヴィエ)に接触したキンバリーを、KGBの暗殺者が狙う。
…こんなに硬派なストーリーなのに、気の抜けたシンセサイザーのようなスコアが全編ゆるく続き、しかも90分というコンパクトな上映時間。複雑なプロットを映像化できているは言えず、お世辞にも出来のいい映画とは言えません。日本未公開なのも納得です。
一時代を築いたテレンス・ヤング監督も、『アマゾネス』『レッド・サン』あたりから怪しくなり、最後は本作や『仁川』を監督してしまうという哀しさです。
それよりも驚いたのはDVDの仕様。
今時めずらしい4:3のスタンダード・サイズなのは仕方ないとしても、エンド・クレジットをばっさりカットし、日本語のスタッフ・キャスト紹介の字幕がカンタンに出ておしまい。せっかくのディオンヌ・ワーウィックの主題歌も途中でぶちっと切れる始末です。
いくら激安で購入できたとはいえ、ここまでひどい仕様のDVDは久しぶり。
笑ってしまいました。★★。
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