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2020年02月05日13:28

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台湾の自由と民主主義を支援しよう1

 香港では、昨年(2019年)逃亡犯条例への反対運動が高まり、中国共産党政府は、民主化運動を厳しく鎮圧している。台湾では、もし台湾にも「一国二制度」が導入されれば、今の香港のようになると危機感が強まった。中国から台湾の自由や民主主義を守ろうという人々が増え、本年(2020年)1月11日の総裁選では、蔡英文氏が再選された。ひとまず台湾が中国の影響下に置かれることは避けられた。だが、中国は、軍事力で台湾の支配を図る意志を表している。もし台湾が中国に支配されたら、日本に石油等を運ぶシーレーンが中国に抑えられ、日本は中国の意思に従わざるを得なくなる。
 それゆえ、台湾問題は、日本自体の問題でもある。日本国民は、中台関係を踏まえ、わが国の国家安全保障を真剣に考えなければならない。日本が東アジアで自由民主主義を守り、共存共栄の道を示すことが、アジアの平和と繁栄、世界の平和と繁栄につながり、なにより日本自体の存立にかかっていることを認識すべきである。
 5回の予定で短期連載する。

●香港危機の中で蔡英文総統が再選

 2020年(令和2年)1月11日、台湾で総統選挙が行われた。
 現職の総統である蔡英文候補は、総統選挙の前日の演説で、次のように訴えた。
 「今は合法である限り、いかなる人もデモ・集会の権利を警察に守ってもらえる。警察に放水砲や催涙弾を撃たれる心配はない。盾を持った警察が急に駆け寄ってきて、警棒で殴られ、血まみれになる心配もない。これが民主主義です。若い皆さん、台湾は民主主義という道を長い時間歩んできた。その過程はとても辛かった。民主主義は空から降ってきたものではなく、無数の抗争と多くの人々の命がけの奮闘により、この地に根付いたもの。そのおかげで我々は民主的な生活が出来る。皆さんがこの道をどう歩んでいくのか、全世界の人々、とりわけ香港の若い方達に注目されている。香港の若い方達は、命と血と涙で、我々に「一国二制度」は通ってはならぬ道だと示してくれた。若い台湾の皆さん、民主的自由の価値は、いかなる困難をも克服できることを、明日香港の人々に示そう」
 自由と民主主義とは、どういうものであるか。日本人が学ぶべき、素晴らしい演説である。
 台湾の選挙戦を現地取材した、作家でジャーナリストの門田隆将氏は、産経新聞の電話取材に応えて、「まさに、『自由』と『民主』『人権』を守る戦いだった。香港に続き、台湾でも若者らが命懸けで戦い、勝った。蔡氏の勝利宣言を聞きながら、台湾の若者たちが泣いていた。子孫に対して自分の責任を果たしたことへの安堵感だろう。ぜひ、日本の若者にも見せたかった」と語っている。
 また、門田氏は「北京政府は今後も台湾を圧迫するだろう。そして、日本でも中国の浸透工作が進んでいる。覇権主義を前面に出し、沖縄・尖閣諸島をも奪取しようとするだろう」と予想している。IR(統合型リゾート)をめぐる贈収賄事件では、与野党議員がチャイナ・マネーを受け取っていた。北海道では、中華人民共和国(中国)の資本によって土地が買い占められ、沖縄にも中国の手が深く入り込んでいる。門田氏は「政治家の使命は、国民の生命と財産、国土を守ることだが、日本は『平和ボケ』で、すっかり忘れている。早急に、日本の国土を守る法整備をすべきだ。台湾総統選を見て、『日本人よ、目を覚ませ、危機意識を持て』と思った」と語っている。
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200114/for2001140003-n1.html?fbclid=IwAR1k0lfc4WcThXAUIyzsWzUDzvUshwi5k7XYZVbsQf2gs_IH3OogEijxtcs
 蔡英文総統は、再選後BBCのインタビューに応じ、次のように語った。
 「われわれには独立国家を宣言する必要はない」「私たちはすでに独立国家であり、中華民国や台湾と呼んでいる」「われわれは独自のアイデンティティーを持っている。この国は私たちの国だ」「われわれには、成功した民主主義とかなり妥当な経済がある。中国から敬意を受けるに値する」と蔡氏は述べた。さらに蔡氏は中国政府による軍事行為を警告し、「台湾を侵略するならば、中国は非常に大きな代償を払うだろう」とも話した。
 もし台湾が共産中国に支配されたら、日本に石油等を運ぶシーレーンが中国に抑えられることになる。日本は中国の意思に従わざるを得なくなる。台湾が自由と民主主義を国是とする独立国家であり続けることは、日本の存立に関わる重要な事柄である。わが国は、米国の台湾関係法を参考にして、中華民国(台湾)に関する政策の基本を定め、台湾との関係を強化すべきである。

 次回に続く。

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