今朝は雨の音で目が覚めた。やれやれ雨かと思ったが、散歩の時にはやんでいた。しかし、少し肌寒い。昔々、高校生の時だったか、新聞の文化欄に「今日も雨が降らない・・・」という詩を残しで自死した女子高生のことが紹介されていた。他の部分は全部忘れたが、このフレーズだけはルフランのようによみがえってくる。「巷に雨の降るごとく わが心にも涙降る」・・・あの女子高生は泣くこともできなかったのだろうか。
ノンタンを懐に入れていたら、ペコが代われと手を出してくる。仕方がないので、交代させた。ここで、猫パンチの応酬をやられたら大変なことになる。気楽なもんで、すぐに、いびきを立てている。
話も代えて、難読地名はどこにもあるが、意図不明の不可解地名もある。千葉県を通っている時「発作」という地名表示をみつけた。大字名らしい。「ほっさ」でいいのかと調べたら、読みは「ほっさく」だった。
多分、ほっさく村だったのだろう。漢字をあてるとき、いつの時代なのか、多分、村の住職だろうが、作物が土から現れるとの願いを込めたのだろう。
ところが、明治維新となり医学が進歩し翻訳もされて、それまで「おこり」と言っていたものに「発作」の字をあてた。それを知って、村の人は慌てたに違いない。
気がつかないうちに状況が一変した。地名にはめでたい二字の漢字をあてるように、というのが天武天皇の勅令であり、本来はそれにそっていたのである。
近代法治主義の時代は、「権利の上に眠っていてはならない」との掛け声で始まったらしいのだが、世知辛いことではある。
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