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2013年03月29日08:44

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ただいま犬の散歩中(椿落ちて無常の心猫からかぐや姫に至る)

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 「赤い椿白い椿と落ちにけり」河東碧梧桐

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 こちらはピンク

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 お向さんのブランド猫。二匹いたうちの白猫が車に轢かれて死に、その後に入った。これは外には出さないと言っていたのに。死んだ白はよくペコのところに遊びに来ていたので残念だった。

 かぐや姫についてはこれまでいろいろな説を読んだような気がする。藤原氏を皮肉ったものだとか。
 しかし、印象に残るのは、クライマックスの美しくも圧倒的な力を持つ月の世界からの迎えだろう。なにものも、天子さえも止めることができない。無論、これは死の比喩なのである。それも、浄土教の阿弥陀来迎図に似ている。
 月からの使者は「かぐや姫。この汚き世界から早く離れなさい」などと呼びかけている。厭離穢土・欣求浄土そのものだ。

 ただ、浄土教をなぞっただけとも思えない。竹は民俗学によれば、天と地をつなぐもので、正月や七夕に使われる。そう言えば、七夕は星の世界の話だった。かぐや姫の名は火の神「かぐつち」と同じだとのことだし。つまり、光り輝くお姫さまということで、光る源氏につながっている。月の世界とは、月読みの命の宮殿を思わせる。神話にはほとんど登場しない神様なのだが。
 全くの妄想だが、月読みの命のお迎えの信仰が背景にあったのではなかろうか。・・・それが、イザナミやスサノオの住む汚れた根の国・黄泉の国になった? 浄土教では汚れているのは、この浮世のことだったのだが。

 もともと、原始の信仰が死は汚れだと、忌むべきものとするはずはないとおもうのだが。死は今よりずっと近かったはず。・・・きよめられて輝く月読みの宮殿に旅だったにちがいない。
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